人のふり見て我が振り直そう!
北陸地方の転職エージェントに勤める古狸の独り言です。
ここ数日、某元首相の発言が世界中で取り上げられ、報道番組でもすごい勢いで「失言」と叩いています。
狸も働く女性ですので、どう頑張っても擁護したい発言ではありません。
とはいえ、実際仕事を通じて、男女、というか立場の違いなど思うことは多々あり、この方1人の考え方・認識が遅れている、と総攻撃をするのはどうなんだろう・・・とモヤモヤします。
「女性」が対象かどうかは別として、私も含めて多くの人が、無意識に似たような言動をしていると思うのですが、みんな自分のことは棚に上げていないでしょうか。
ジェンダーフリー、ノーマライゼーション、ダイバーシティー etc.,
カッコいい言葉と共に、「バイアスは良くない」、とみんな唱えるようになりました。
ですが現実問題として、例えば採用においても
国籍、性別、年齢、宗教、出身地、既婚/未婚 等、職務能力以外の部分で判断されることの方が圧倒的に多いことは否定できません。
外国籍の方=日本文化に馴染まない?
宗教に熱心な人=仕事をおろそかにする?
都会育ちの人=田舎に馴染まない?
偏見以外の何物でもありませんよね。
これらの意見も、「女性は・・・」発言と根底は同じではないかと思います。
「あの発言は許せない」というのであれば、
自分が同じことをしていないか、思っていないかもちゃんと振り返ってみたいもの。
転職市場において「男性希望」とされるケースはまだまだとても多い
女性=家庭に重心を置かれるのでバリバリ活躍できない
というのが多くのケースで言われる理由です。
もちろん、家庭を重視したい方も沢山います。
そういう方にとっては、その企業・ポジションは希望に沿わないので、無理に採用されない方が幸せです。
が、「女性」というだけで振り分けるのでなく、募集要項で残業の可能性や幹部候補になって欲しいことなどを謳って、考え方があっている方を探すべき。
今や男性だって子供の送迎や入学式に出席する時代。
WIN WINの関係を探るためには、性別ではなく個別であるべきです。
バリバリ働きたい女性にチャンスが与えられないと感じるときには、紹介会社としても本当に腹立たしく思います。
役割分担の基準
家事や育児は女性の仕事、生活のためにお金を稼ぐのは男性の仕事、という「役割分担」は少し歴史をさかのぼれば世界中どこでもありました。
その役割は性別で決められることではない、と、時代と共に認識が変わってきている中、変化を嫌う日本では根強く残ってしまっています。
今回のニュースをきっかけに、自らを振り返り、今更であっても世界基準にコマを進めていきたいですね。
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