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定着率の高い職場には理想の上司がいる!

北陸地方で転職コンサルタントを務める古狸です。
今日も私の壮大な独り言ページを覗いて頂きありがとうございます。

前回「出来ない先輩の元で後輩が育つ」という投稿をしたばかりなのに、
今回はがっつり相反する内容になります。               反面教師も運が良ければ素敵な結果につながりますが、
やり甲斐を感じる職場には尊敬できる上司が必要! というお話。

そして、いないなら自分が理想の上司になってしまえ、な方にお勧めのHow to本と呼んでいいものが存在することをこっそり教えさせていただきます♪

「尊敬できる上司」の必要性

転職したい理由を確認していると、
・社内に「この人と一緒に働きたい」と思えるような人がいない
・尊敬できる上司の元で仕事をしたい

という言葉は比較的頻繁に出てきます。
当然、給与条件を上げたい、休日を増やしたい、安定した職場で働きたい、
といった条件面での不満・変更希望が一番最初に言われることですが、
その方の環境や状況を掘り下げていくと、根底には、
「目指すべき背中が見えない」ことが多いことに気付かされます。

つまり、「尊敬できる上司」「切磋琢磨できる仲間」の存在がある職場では、多少の条件面の不満があっても転職意欲が比較的低い傾向にあるということのようです。

あくまでも私の肌感で統計は取っていませんが、
「職場内の人間関係」は常に転職希望理由の上位にありますので、あながち間違っていないと思います。

仕事における充実感、成長の実感、こうなりたいと自発的に思える目標が身近にある職場においては、自然と社内の雰囲気が良くなり、自然により上を目指して努力をし、結果的に(多くの場合)会社も儲かるのですね。

(多くの場合)としたのは、理想の上司が素敵な職場環境を作ってくれたとしても、その上の経営陣が残念な組織運営をしていると、持続性がなく最終的に崩壊していくからです。

「尊敬できる人と一緒に働きたい」

転職先を探していく中で、条件だけではなく社風や職場環境についてもご希望を伺うと、特に20代の方や初めての転職時に、こういったご希望が見受けられます。
「社会人」にあこがれを持って仕事を始めたのに、
いざ職場を見回すと、愚痴を言っている残念な先輩ばかりだったら
「このままここにいるのは時間の無駄」と感じてしまうのでしょう。   目指すべき背中の有無は若手の離職率に大きな影響を及ぼします。

現実問題・・・

とは言え現実問題として、理想の上司がいる職場に変わりたいというご希望は常に叶うわけではありません。
出来る限り近づけるために、我々エージェントとしては
その方の性格に合った職場をご紹介出来るよう頑張るわけですが、
入社してみなければ見えないことが多いもの。
理想の上司に出合えるまで、洋服を変えるように転職を繰り返す、というわけにはいきませんよね。
過去と他人は変えられません。  ではどうするか。

「自らが理想の上司になればいい!」

自分が既に「上司」の立場の方は当然ですが、まだ部下がいない方にも言えること
人に能力を伸ばして貰えるのは幸せですが、そんな幸運はいつも転がっているわけではありません。
転職で職場環境を変えるだけでは叶わない可能性が高いなら
是非とも自分がそんな理想の上司になれるよう今から練習してみませんか?

簡単に言うなよ・・・( 一一) という声が聞こえそうですが、
ここで必見の本があります。

「指示なしで動くチームの作り方」

皆様は「自走式組織Ⓡ」という言葉を耳にしたことがありますか?
Ⓡがついているのですから商標登録されていることはお分かりかと思いますが、その自走式組織を生み出した、株式会社トゥルーチームコンサルティングの代表、吉野創さんの下記の本を是非手に取ってみてください。

「売上を2倍にする 指示なしで動くチームの作り方」
               吉野 創 著

内容はタイトルの通りですが、
私は「理想の上司の作り方」だと勝手に思っています(笑)

余談

ものすっごく失礼を承知で言いますが・・・
実は全然期待せずに手に取った本です。
この方、私の大学時代のサークルの先輩なのです。
学生時代の彼は、細身の皮のパンツに身を包んだ、程よくつっぱった印象の少々近寄りがたい方でした。

仕事柄お勧め頂く本も多いのですが、あまり頭が良くない私には理論的な説明が多い本はすんなり理解できません。
理屈としては理解できるのですが、では具体的にどう動くべきかの部分がピンとこない。この本もきっとそんな感じだろう、と勝手に決めつけていて、
それでもせっかく先輩が書かれた本だからと購入したにすぎません。

が、とってもとっても期待を裏切られました!
捻くれ者の私、「部下が働くはずがない」の言葉に疑念を抱きながら読んでいましたが、中盤からは一気に引き込まれました。もちろんすべてが当てはまるわけではありませんが、非常に丁寧な描写で、状況を想像しながら読んでいくことが出来ます。

むしろ細かく丁寧過ぎるので、大枠の理論を知って自分で行動を決めたい方には向きません(笑)
ですが、小難しいことを言われてもどうしたらいいかわからない、
と思う方にはここまで親切な本はないと思います。

一朝一夕には変われませんが、部下の扱に困っている方も、若い方も、
是非お手に取ってみてください。
理想の職場にするために理想の上司になりましょう!

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