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転職活動の目的は?

こんにちは、北陸地方の転職エージェントに勤務する古狸です。
忘れた頃に投稿する独り言をご覧いただきありがとうございます。

今日は頑張って短めにまとめたいと思います。
例によって箸休めにもならない内容ですが良かったら覗いてみてください。

■時代の流れ


私がこの仕事を始めた17年前から時代は大きく変わり、
最近では職安に行かれる方が随分減り、転職に際してエージェントを使うことが主流になってきました。
この会社に紹介して欲しい、と名指しでエージェントにご登録される方もいらっしゃいます。

この流れは、やはりテレビCM等で大々的に「悩まず踏み出そう」という風潮を作ってこられた大手エージェント様方の功績です。
終身雇用の日本では、特に昭和世代には、転職する事は悪いこと、という印象がありました。
それが今や「勇気をもって新しい自分に踏み出そう」と、成功に向かってチャレンジするイメージが定着しつつあります。
広報の力ってすごいですね。

世の中に影響を与える力などない地方弱小エージェントはこの恩恵にあずかっているわけですが、
だからと言って全面的に賛成はできません。
だって結局のところ「転職を繰り返す人は信用できない」と思われる状況は変わっていないからです。

若いうちに一、二回転職する事は納得されても、転職キャリアアップすることはそれほど簡単ではありません。
簡単にこの転職は失敗だったから次に・・・を繰り返していくと転落の人生が待っていることになります。

■転職活動で見失ってはいけないこと


転職は思い付きでも全然良いし、悩むより行動、は古狸としても大賛成です。

でもそこには、
「やりたいこと」「試してみたいな、の思い」「こんなことを学びたい」など、今の環境で得られない何かを、自分の行動で勝ち取りに行こうという気持ち が必要だと思うのです。
現状がよっぽど劣悪でない限り、転職するだけで劇的に変わることはありません。
良い条件の職場ではそれだけ大きなもの・責任を求められることが殆どです。

ここが肝心。

「今の環境で得られない何かを与えられるところ」ではダメなんです。

何故って、いいとこどりの転職はなかなかできないから。
気を付けないと「青い鳥症候群」としていつもでも転職を繰り返す羽目になってしまいます。

※モーリス・メーテルリンクの童話「青い鳥」に由来する、
理想と現実とのギャップに不満を感じるあまり、理想を求めて次々に新しい物を求めようとする傾向のこと。

現実の自分や、取り巻く環境、待遇などを受け入れられず、
自分にはもっと力があり、もっと能力を発揮できる場所があるはずだ、
という考えを捨てられず、
理想の職場を求めて転職を繰り返す人になっては大変です。

そういう転職をしてしまうと、残念ながら繰り返すごとに状況は悪くなっていってしまいます。
何故なら会社の方から信用してもらえなくなるから。

■転職エージェントを上手く使おう


隣の芝生はいつも青いもの。
現在の環境が、自分が提供する労働力、仕事に対して正当な評価を得られているかどうかなんて自分ではわかりません。
客観的に判断は出来ないので。
そんな時は転職エージェントに相談してみましょう。
そして「とりあえずどんどん応募しましょう」というエージェントではない方が正しい意見が聞けると思います。

現職で得られているもの、転職で失う可能性があるもの、を理解した上で、新たに得られる可能性があるものを見極めたいですね。

大事なことは、
何のために転職をするのか、です。
間違っても「内定を取ること」ではありませんよね。

転職市場について相談したくなったら「北陸人材ネット」にご相談ください。


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