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頼りない生命線。ご先祖様に感謝。

私の ≪生命線≫ は頼りない。
ひょろっとした山芋のヒゲ根くらい頼りない。その上短い。
手相にはあまり詳しくないが、≪生命線≫と≪運命線≫が長ければ長いほど太ければ太いほど健康でラッキーな人生を送れるような気がする。

テレビの占い番組で生命線の長さと寿命の長さは関係ないと言っていた。
寿命の長さは生命線だけでなく他の線や金星丘のハリなどと考え合わせて導かれるものらしい。
だけど私の左手は、薄くハリもなく血色も悪い。運命線なんか生命線よりもさらに頼りない、ひげ根にさえ昇格できていない。

きっと私は短命だと思う。
少し不安になって、手相画像を検索し数えてみると、私の生命線は35歳のところで切れている。
「えっつ、私もう死んでるやん。」

思い返せば短命な宿命を背負って生まれてきたのかもしれない。
この世に誕生した時からその兆候がある。
仮死状態で生まれてきて、これでもかと背中を叩かれ産声を上げたらしい。
1歳の頃には、口から入れたものを体が受け付けず、足首を切ってチューブで栄養を入れなんとか助かった。
3歳の時、大雨で増水した川に流され町内の皆さんに助けてもらった。
幼稚園の時、母の実家北海道まで行くフェリーから海に落ちそうになったがクルーの方に助けてもらった。
小学生の時、台風が近づいた海岸で叔父たちと釣りをしていて突然の高波にさらわれそうになったがテトラポットに引っかかって助かった。
バイクで事故をしたときも膝を怪我しただけで助かった。
他にも挙げればきりがないほど、あちらの世界から死神の手が伸びてくる。

だけど、35歳をとうに過ぎているのにこうして元気に生きている。
私は、きっとご先祖様に守られているんだと思う。
検索してみると親指に目のような仏眼相があるとご先祖様からの守護力が強いらしい。
親指を見てみると、仏眼相らしきものはある。
あるにはあるが、とぎれとぎれだなぁ。
でも絶対守ってもらっていると思う。
これだけの死神の手から逃れて生きているのだから。

だけど感謝の気持ちを伝えたくても具体的な顔が浮かばない。
どのご先祖様が私を守ってくれているのだろう。
特定のご先祖様。
それとも、大きなカブのようにたくさんのご先祖様が私の手を引っ張って助けてくれているのか。
具体的な顔が浮かばないとどうもしっくりこない。
うわべだけで感謝をしているような、、。
お墓参りをして感謝の気持ちを伝えればいいのだけれど、、。
私は一度もお墓参りというものをしたことがない。
自分の先祖不幸さに恥ずかしくなる。本当にごめんなさい。
母方の祖父母の家には小さいころに何度か遊びに行ったことがあるが、その他のご先祖様や家系のことは全く知らない。
だから尚更私を助けてくれているご先祖様がとてもぼんやりとしたもので困ってしまう。
助けてもらっているという自覚も感謝の気持ちもあるのにちゃんとお礼ができていないような気がして。

とにかく、ぼんやりとしたものでも、ちゃんと伝わってなくてもいいから、事あるごとに感謝することを忘れずに生きていこうと思う。

ご先祖様、いつもいつも見守っていてくださって有難うございます。
こんな先祖不幸な私ですが、これからも末永くよろしくお願いします。





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