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不思議な神社

井の頭公園の脇にある神社のお話。
私は、UFO、伝説とか、いかにも「ムー」に乗っているようなお話が小さい頃から好きです。オバケはNGだけど。
昔、糸井重里さんが番組進行をしていた「徳川家埋蔵金」を探す番組もテレビの前で正座して、釘づけてみていました。大人たちが、ブルドーザーやクレーン車を使って、本格的に埋蔵金を掘り出そうとする姿を見ながら、
「そうだよね、こう言うのって本気で取り組んでいいんだよね」となんだか、子供心が勇気づけられたものです。そんな時、母親に「本当にあったら新聞に載ってるわよ。好きね、そういうの」と小馬鹿にされて、子どもながらに「なんてロマンのないやつだ」と思ったものです。笑

今、もう大人になったので、あまりにオカルトすぎるものには興味は湧きませんが、宇宙、歴史、伝説と繋がる、未知の世界への憧れは、今でも旺盛です。
コロナ禍に、ちょっとオカルト系の地方番組をAmazonプライムで発見してみていました。ムーの編集長も、UFO専門家の並木先生も出ていて、伝説、宇宙人、陰謀論など興味深い話や資料が紹介されていました。(ただ、回数を増すごとにいかにもオカルトな要素が強くなって、興味をなくしてしまいましたが)

ある回で、井の頭公園の脇にある神社のお話が登場。この神社は、あるおばあちゃまがお告げを受けて作ったとかで、少し、普通の神社と違うようでした。ちょっぴり、新興宗教的な?

井の頭公園にはよく行くし、興味本位でその神社に一回行っていようと思いたち、出かけました。行ってみると、何だか、色々注意書きとかがあり、私には、異様な雰囲気に見えて、ちょっと緊張感が。でも、御手水に新鮮なお花も飾られて清潔なので、「こう言う場所をやたら怖いと思っちゃ失礼かな」なんて訳のわからないことを気遣って、中に入ってみました。
そんなに広くなくて、すぐに、お参りも終了。奥では、説法を聞いているのか、何か集まりをしているようでした。普段なら、仲間でのぞいてお話も聞いちゃうけれど、この時は、なんとなくソワソワ。見てはいけない、場違いな気がして、所在なくなって、すぐに退散。

その足で、お馴染みの井の頭公園の弁天さまのいるお寺に行って、お線香炊いて気持ちを取り戻し、園内を散歩。日常の俗っぽい空気感を取り戻すために、吉祥寺へ買い物へ行きました。

さて、それから数日後。私の周りの人間関係が大荒れしました。私の周りには、長年「この人たちとの関係、困ったなあ」と思っていた人たちが数人いたのですが、そんな人たちから攻撃を受けたのです。それぞれの人は、全く接点はないのですが、みんな同じように、私が彼らの思うように動かないことへの不平不満などをぶつけてきました。それはもう、気分が悪いったらありゃしなかったのですが、そのおかげで、「もう無理です〜失礼します〜」と冷静にお伝えすることができました。ピンチは、チャンスでした。

激しく嫌な思いもしたけれど、自分の意思をはっきり伝えられて、最終的には、良い結果に。ちょっとした荒療治なデトックスでした。勝手に「これは、あの強力な神社の効果では?」と思ったりして。

実際は、私も50歳になった頃で、生活も少し変化したり、コロナ禍で皆さんも心が疲れていたりで、攻撃的になった人が多かったのが原因だと思います。要するに、吐口にされたのだと思います。
ちょうどその頃、私の誕生日で、それぞれが誕生日にかこつけて、連絡をしてきました。文句を言うきっかけに誕生日を利用された、という、現実的に、色々起こりやすいタイミングだったのです。

とはいえ、神社に拝んだ手前、その影響もあるかもしれないので、気の小さい私は恐れをなして、お礼参りをしに神社へ。あの怖い感じ、ちょっと嫌だな、あまり気が進まないな、「怖いな怖いな〜」と思いながら行ってみると、なんと、神社は、入れなくなっていました。

しばらくの間、神社は改修だかなんだかで、閉鎖するとのこと。もともとの氏子さんたちはOKだけど、それ以外の人は立ち入り禁止に。拒絶してもらって、正直、ちょっとホッとしました。心の中で「色々整理できました、ありがとうございました」とだけ伝えて、即、退散。

それ以来、井の頭公園を歩いていても、どこの道に神社があったか忘れてしまって、それっきりです。

数年経って、息子にその話をすると、「ああ、あの神社、ちょっと普通じゃない感じだから入ったことないよ」と神社仏閣好きの息子でさえも、距離を保っているとのこと。二人で、ちょっと不思議な神社だねと納得しました。

例のオカルト番組の説明によると、その神社を建立したおばあちゃまが、崖の上から海に身投げした時、不思議な力で崖の上に戻されたそうです。ビヨーンって。それでお告げがあって、おばあちゃまが神社を建立したとか。うろ覚えですが。
おお、おばあちゃま、ストーリーが違ったらごめんなさい、お許しを〜
バックボーンも尋常じゃないので、パワーも尋常じゃないのかもしれないですね。畏れ多くて、神社の名前が書けません。笑

土地や場所って、ご縁なのを実感。ただ、ご縁が薄い新参者の私が、初めてお邪魔した時には、中に入れてくれて、その上、ちょっとした身辺整理チャンスも恵んでくれたことを思うと、この神社は寛大ですね。感謝感謝です。ありがとうございます。

それから「なんか怖い」とか「なんか嫌だ」という気持ちには、素直に従うのが大事だと言うこと。また、怖がるのは、決して相手に失礼ではなく、むしろ相手の力を感じ把握することであり、大事だと言うこと。この2点を学びました。

最後に、余談。
昔、井の頭公園にカップルで行くと池に住む弁天さまが、嫉妬するから別れると言われていましたが、大人になって気がついたのですが、ここの弁天さま「宇賀神さま」で、おじいちゃまなんです。
(もしかしたら、奥に女性の弁天ちゃんもいらっしゃるかもしれませんが)

とぐろを巻いた上におじいちゃまの顔が乗った弁天さまの石像があって、ちょっとエキセントリックなんだけど😅優しいお顔のおじいちゃまだから、嫉妬なんてしないんじゃないかな。「おお、ええじゃないか、仲良くしなさい」と見守ってくれると思います。

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