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太陽のにおい

帽子もサングラスもしているのに、気がつけば顔からもウワンウワンと熱を発しています。

先日の朝、歩いていたとき、夏の乾いた、強い太陽のにおいがしたのですが、昔住んでいたバルセロナを思い出しました。

スペインの太陽は、もっと「直射日光」という感じで太陽光線が、刺さるような日差しで、空の色の真っ青です。太陽の光は、日本とはちょっと違います。
だから、空も植物も、自然の発色も日本よりはっきりしています。ピカソの絵に、鮮やかな色が使われているのは、まさに、周りがそういう色彩だからなのだと納得しました。
ちなみに、トーンが暗い絵画の多いベルギーは、それこそ、曇りがちな風土でした。フランスの絵画の色のタッチがちょっぴり優しいのも、スペインからピレネーを超えると徐々に太陽の光が柔らかくなっていくからではないかと思います。南仏からパリなど北に行くにつれて、自然の色が、どんどん柔らかく変化していきました。画家の違いはあれど、ゴッホが南仏で描いたひまわりの黄色から、ジベルニーで描いたモネの睡蓮へと変化するのは、太陽の影響もあるのではないかと思ったりしました。
実際に、みないとわからないものだなと思いました。

そして、その時の東京の日差しの匂いは、ちょっぴりスペイン風でした。もう朝から暑くてうんざりしたけれど、そんな中でちょっぴり異国情緒を感じたので、よかったと思うことに。

バルセロナは、地中海に面した、まさに地中海性気候なので、ヨーロッパの中では、湿度が高めです。体が慣れてしまうと、湿度の高さを感じますが日本のこの湿度よりは、カラッとしています。

なので、スペインの太陽のにおいがした東京は、強い日差しでカラカラになっていたのではないかと思います。

洗濯物がすぐに乾くのは、嬉しいけれど、気が付くと、くらっとしそうなお天気。しっかり水分とって、保湿して、過ごしたいですね。皆さんも、お気をつけて。