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【ポンコツ授業実践③】道徳授業の定石

1.初めに

先日、道徳の教材研究についての記事を拝読させて頂きました。
私のようなポンコツ教師にそんな深い教材研究はできないので大変参考になりました。

では、私は今までどのように教材研究していたのか?
私の道徳の教材研究は判別するところから始まります。

多種多様に見える教材文も実はいくつかのパターンに分類することができます。

後は、それぞれのパターンの定石に沿って授業を展開していくだけです。

私も昔は道徳の授業が苦手でした。
同じような境遇の先生方の参考になればと思い、書かせて頂きました。

2.道徳の教材文はたったの4パターン!

教科書に載っている教材文は基本的に4パターンに分類することができます。

○ 内面変化型……前半と後半で主人公の気持ちが変わる教材。

○ 意見対立型……対立する2つの意見が存在している教材。モラルジレンマ教材。

○ 初志貫徹型……主人公が一貫して信念を持って行動し続ける教材。

○ 偉人の生き方型……「偉人の生き方」が書かれた教材。

他にも、「エピソード紹介型」や「ルール・しつけ徹底指導型」なんてのもありますが、教科書に載っている教材文としては、上記の4つに分類されると思います。

3.パターン別道徳授業の定石

次は、それぞれの授業づくりの定石について書いていきます。

○ 内面変化型
・教科書の資料を読み聞かせる。
・簡単な問答で、状況設定を確認する。
・主人公の気持ちの変化を問う。
(例)「○○さんのターニングポイントはどこですか」
※教科書の文章に即して、主人公の気持ちがどの場面で変化したのかを問う。
・教師の語り。
・授業の感想をノートに書かせる。

○ 意見対立型
・教科書の資料を読み聞かせる。
・簡単な問答で、状況設定を確認する。
・主人公の行動に賛成か反対か(どちらの意見に賛成か)を問う。
(例)「○○さんの行動に賛成ですか、反対ですか、どちらでもないですか」
※ノートに意見を書かせ、討論させる。
・教師の語り。
・授業の感想をノートに書かせる。

○ 初志貫徹型
・教科書の資料を読み聞かせる。
・簡単な問答で、状況設定を確認する。
・主人公の行動ができるかどうかを問う。
(例)「あなたなら、〜することができますか」「できないとすると、それは何故ですか」
・教師の語り。
・授業の感想をノートに書かせる。

○ 偉人の生き方型
・教科書の資料を読み聞かせる。
・簡単な問答で、状況設定を確認する。
・主題を問う。
(例)「このお話の主題は何ですか」
・教師の語り。
・授業の感想をノートに書かせる。

4.終わりに

小学校では、毎日の授業は6時間あります。
私が教材研究をしようとしたら1つの教材に何時間もかかってしまいます。
1つの教材研究に何時間もかけてたら当然、他の仕事は終わりません。

まず、定石通り組み立てる。
そして、創意工夫を加える。

私のような教師はコンパクトに教材研究をしなければ厳しい教育現場は生き残れないのです。

何分書き慣れていないもので至らない点も多々あったと思いますが、ご精読ありがとうございました。

感想、質問等あれば是非コメント欄にご入力下さい。

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