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傷痕を絵に変える

前回の記事で
かいつまんだ自己紹介をしたので
今度は少し突っ込んで書こうと思う。

私の左腕は傷だらけである。

勘の良い方はわかると思うが
過去にたくさんの自傷行為があった。
今はないが、痕は残ってしまった。

別にそれ自体は問題なかったが
美容師となると腕捲りする事も多く
お客様によっては過剰に心配してくれたり
何かと聞いてくる人もいる。
それに加えて
以前した婚活で傷痕がネックになった事
通常のお付き合いすら難しい事
無条件で偏見を持たれる事

それら全てを総合して
ひとつの結論を出した。

恋愛や結婚やその他もろもろ
一般的と言われる道を捨てようじゃないか。

孤高のポンコツも良いではないか。

と、まぁこんな経緯があり
信頼出来る彫り師の方にお願いして

ダリの時計モチーフ

愛してやまないサルバドール・ダリの
【記憶の固執の崩壊】を
アレンジを加えて彫ってもらった。

するとどうだろう

不思議なくらい心が晴れた。
傷痕を見るたびにため息をついていたのが
今では嘘のように自分の腕が好きになった。

傷痕を見ても
そんな事もあったなぁ
くらいにしか思わなくなった。

でも、これが正解だとは思わないで欲しい。
これはあくまで私にとっての正解で
こうすると良いよ、という話ではない。

傷痕を大切に生きるのも良い。
今その行為で気持ちが落ち着くなら
それでもいい。
まぁやらないに越したことはないが
そうでもしないと自分を保てない
それしか方法を知らないって事もある。
どれも否定する気はない。

要は自分が生きやすければいい訳で。

居心地よく気分よく生きられるなら
それでいいと思う。

私にとってそれがタトゥーだった。
それだけの事。

生きてりゃいいのよ。
ただ生きてるだけでいいのよ。

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