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私が感じた違和感

こんにちは。
ポンコツ母さんです。
最近は、ポンコツではなく、ボケが始まってきているのではというレベルで、そのうちに、笑い事では無くなるかもなんて思う今日この頃です😅

今回、3回目の配信となり、初めて、保育士時代に感じたことについてのお話をしたいと思います。


初めて配信させていただいた時、
保育士時代に感じた “違和感” という言葉を使って、少しお話をさせていただいたのですが、
ポンコツ母さんのブログでは、ただ、それをお伝えするだけでは、現状は何も変わらないので、
それを感じてから何年も経って至った、今の考え方についてもお伝えして、記事を読んでくださるあなたならどう感じるか、一度、考えてみて欲しいなと思いました。

とは言え、その “違和感” ときたら数え切れず、
何からお伝えしようかなと思ったのですが、

“子育て環境” という観点から、まずは1つお伝えすることにしました。


私は、私が住む地域周辺の保育園での勤務しかしたことがないので、その他の保育園には当てはまらないお話でしたらすみません。
もう、さ〜っと読み飛ばしちゃってください。

『保育園』って、簡単に言うと、

“保育に欠ける事情” のあるお子さんをお預かりして保育をするという施設ですよね。

時間帯は、朝7時〜夜7時頃が多いでしょうか。
園によっては、夜10時頃までだったり、
日曜日の保育をしているところもあるかと思います。

そして、働く女性が増えたこともあり、定員に対して、入園希望のお子さんの人数の方が多くなってしまい、
『待機児童』
なんて言葉も生まれ、親御さんは働きたいのに、
お子さんを見てもらえる環境が無いなんて事が起き、それは今も続いている地域が多いかと思います。

出生数がどんどんと減っている中で、
保育園は足らないという状態。
それほど、今は、働く女性が増えている、
保育園を利用したい人が多くいる
という事ですよね。

私がまだ保育園で勤務している時も、もちろん、

“保育に欠ける事情” がある家庭のお子さんが

お預かりをする条件となっていて、当時は、
就労証明書や給料明細の提出が、その証明と
されていました。
(今は変わっているかもしれませんね)

それなので、お預かりしているお子さんの家庭は、
ほぼ保護者の方が働いているという状況でした。


私の働く保育園では、朝は7時からのお預かりでしたので、保護者の方は、1分1秒を争うように、
7時の開錠前から保育園の前で待っていて、
開錠した途端、お子さんの荷物の設置をして、
保育士に連絡事項を伝えて、
それを終えるとすぐに職場に走っていく、
という方が何人かいらっしゃいました。

そして、一日の仕事を終えると、職場からまた
走ってお迎えに来るという毎日。

お預かり終了の19時ギリギリのお迎えになってしまう保護者の方は、
「すみませーん💦」と謝りながら走ってきて、
飛びつく子どもを迎えて、
保育士から連絡事項を受けて、
今度は慌てて保育園を出ていくという、

保育園を退職してかなり経つ今でも、
その保護者の方の本当にゆとりの無い
忙しそうな姿が思い出されます。

きっと家に到着した後も、1分1秒を争い、
お子さんにご飯を食べさせたり、
お風呂に入れたり、早く寝かさなきゃ〜
というバタバタの時間を過ごされていたんだろうと思います。

当時、私はそんな状況を、保育士という立場で見ていたのですが、段々と、
何か感覚的に引っ掛かるというような、
どこか違和感のようなものを感じるようになっていきました。


それは保育園という場所が、保護者の方とどのように向き合っているのかということでした。


毎日、どうしてもお迎えの時間ギリギリとなってしまう保護者の方も何人かいらっしゃいました。

もちろん、保育園はお預かりする時間というのが決まっていて、当時は、そのお預かり時間に合わせた保育料もあって、
世の中的にも、時間など
『ルールは守るもの』を前提に大体のことが回っているかとは思います。
それは、誰しもが分かっていることだとは思います。

それなので、お迎えの時間ギリギリとなってしまうお母さんは、すみませーん💦と慌てて走って来られるというのが、よく見られた姿でした。

そして、“時間は守ってくださいね〜”という
柔らかめの言葉がありつつも、
なんとな〜く居づらい雰囲気の中、
頭を下げて帰っていかれるという感じだったように思います。

たくさんのお子さんをお預かりする保育園ですし、
限られた方にだけ、
時間を過ぎてしまっても良いよ〜
とは言えないことも当然だったかとは思います。

ただ、私が気になっていたのは、その裏で、

“あの保護者はルールを守らない良くない人”

というような受け取り方をしている雰囲気があったことです。


“ルールを守る” とか
“平等に” とか

その辺りのことは、たくさんの人のいる施設においては、特に大切になってくるということは、私も感じています。

ルールを守ることはもちろん大切です。
なあなあにしてしまうとキリが無くなってしまうこともよ〜く分かっています。


ただ、いつも、必死な保護者の方を見て、
何か引っ掛かる感覚を持っていました。

(実際は、お迎えのことに限らず、保護者の方を良く思わないような意見が飛び交うという事が何度か見られました。

保護者の方と保育園の関係性が、敵と味方 とまでは言いませんが、裏では、決して保護者の方を応援しているようには見えなかったということも、私の違和感に繋がっていたのかもしれません。

まだまだ、子どもの為だけの保育園という感覚がほとんどを占めているのかもしれません。)


私は保育士として勤務をする以外にも、一般企業で働いた経験があります。
働く環境が整えられている会社もあれば、働きづらい会社もありました。

いずれも保育とは全く業種が違うので、
働く人やその職場の雰囲気など、
保育園とは全くというほど別物と感じるものだったように思います。
業種が違えば、その雰囲気などが違う、
それは当たり前の話かもしれません。


ただ………
『働く人』ということで言えば保育士も同じはず。

必死に走ってお迎えに来る保護者の方に対しての雰囲気が歓迎するものでは無いように感じた時、
なんだか、冷たさを感じ、
心にモヤモヤとするものが残りました。

それは、

お仕事をされているお母さんは、きっと、
なんとか時間内に仕事を終わらせようと必死で頑張ってきていること、
決して、“お迎えに遅れても良いや” なんて思っている訳も無く、
職場での立場なども抱えながら、
仕事と、お子さんのこと、家庭のことなどを
限られた時間の中で必死にやりくりをされているのだろう

ということを感じていたからだと思います。

そして、
“保育園で働いている人はそういったことは想像できないんだろうか”
“一般企業の様子が分からないから、そのような対応になってしまうんだろうか”

なんて考えになっていっていました。


全ての保育士さんがそうであったとは全く言いません。
ですが、そのような雰囲気が大いにあったように感じていました。

当時の私は、
ルールは大切なこと、
なるべく早くお迎えに来て欲しいな、
お子さんも長時間保育園にいて疲れているし、

という思いを持ちながら、
一方で、保育園の雰囲気に違和感を感じながら…


でも、私の考えはそこ止まりでした。

なんとなく感じる違和感という自分の感覚を
深堀りすることもなく、
そこ止まりでした。

当時の私は、
保護者の為にというより、

『子どもたちの為に働きたい』

という思いであったので、


保護者の為に何かを改善しようとか、
保護者とお子さんのどちらにも働き掛ける事が大切

という意識が足りなかったのです。

(今では、子どもたちの為にと思うなら、保護者の方への働きかけはとても大切なことだと気付きましたが。)

ただ、意識が足りない中でも、毎日違和感を感じて過ごしていました。


どこの世界にもあるかと思いますが、理想と現実の狭間にいて、でも、特に何か行動するわけでもなく、ずっと感じている違和感の中で、すっきりしない気持ちで日々を過ごしている、そんな感じだったように思います。

当時は、目の前の違和感の中で、
子どもたちに精一杯の保育をする、
ただただ、それしかできない自分でした。


……………………………………………………………

退職してから何年経つでしょう。
本当に人間としてポンコツな為に、退職してからも色々な出来事があり、たくさんの失敗をしてきました。

その為に、自分自身としっかりと向き合うこと(自己分析)が絶対的に必要となり、仕事の仕方についても考える機会が増えました。

そして、その経験によって、というか、その経験のおかげで、
今、ようやく、その当時の問題にも、違った視点から見ることができるようになってきました。
本当に今更な話ですが💦

当時は、自分の感覚からしか物事を見ることができず、起きている現象の理由なんてものは考えもしなかったように思います。

保護者のお迎えの問題のことで言えば、

なんでそんなに冷たい態度を取るのだろう
もっと違った対応の仕方はできないのだろうか

という感じ方しかできなかったのです。


全て【自分ルール】で物事を見ていたんだろうなと思います。


と、この先は長くなってしまいましたので、次回にさせていただこうと思います。

今になって気付いたこと、そこから大切なことは何かを考えるまでに至ったお話をさせていただこうと思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございました🍀

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