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日本とクロアチアのKFC

はじめに

こんにちは。クロアチア留学中のふかです。
この度KFCクロアチアデビューを果たしました。そして味も食感も異なるオリジナルチキン。その理由について自分なりに考察します。


日本・クロアチアのKFC比較

KFCはローカライズ戦略をとっているため、国によって味もメニューも違うのです。と言うことは、フライドチキン比較論評が出来る!
今回は日本VSクロアチア比較をしてみようと思います。

-量から見る食文化の違い

まずは「量」から考えます。


軽い気持ちでセットを頼んだら本当にお腹いっぱい。
バーガーの中にもチキンが2つ挟まれていました。

以下がクロアチアメニュー日本メニューの違いです。

🇭🇷Set menu

🇯🇵Set Menu

🇭🇷Box Menu

🇯🇵Box Menu

日本の「欲張りセット」=クロアチアの「軽いランチセット」です。

これには理由があります。
クロアチアではお昼に死ぬほど食べて、夜は軽く済まします。
パンとハム、チーズ等の所謂"Kaltes Essen"です。
下画像は私の質素な夕食です。ハムもその場でスライス・ベーカリーのとびきり美味しいパンで、満足です。

美味しいパン屋さん

一方で日本人は夕食に最も手間をかけます

そしてファストフードは大体お昼に頼む事が多いはずです。
だからこそ、「日本KFCのメニューは重たすぎず、手軽に30分以内に食べ終わる事ができるものになっている」と推測します。

実家の夜ご飯

-ジューシー∩旨みが決め手の日本市場

以下は日本KFCによるオリジナルチキン5つの部位の紹介ページです。
どの部位が1番美味しそうですか?

中々「これ!」と言い難いですよね。そう、どれも美味しそうなんです。

日本人、「旨みたっぷり・ジューシー・柔らかいお肉」と言うワードには間違いなく惹かれると思います。

ついでに日本KFCの鶏肉の選定基準を見てみます。

日本KFCは原材料・調理法・手作り・品質にこだわっている。原材料のチキンでは一切の妥協をせずに、1970~80年代には米国本社からの要請もあり輸入チキンも検討したが、安全・安心、品質の安定、安定確保の面から国産チキン1本で取り組んできた。食鳥産業が安全・安心なチキンを日々届けてくれたおかげであり、日本KFCの歴史は食鳥産業と共にある。

食品産業新聞社,2019年11月2日

日本KFCでは全国に約170カ所ある登録指定農場の鶏肉のみを使用、国産の鳥100パーセントにこだわっています。
スーパーなどで販売されている若鶏は、生後50日前後飼育が一般的。しかし日本KFCでは肉の柔らかさ、旨みにこだわって、生後36日前後飼育の中雛を厳選して使用しています。

と言う事で、「旨み・柔らかさ」が基準になる日本市場です。

私はクロアチアのKFCを「クリスピー感が日本よりある!」と思いました。お肉のジューシーさと外側のカリカリ感はトレードオフなのかもしれません。

ちなみに日本KFCではジューシーだからこそベトベトになりがちなチキンに解決策を提示しているようです。

https://www.mapion.co.jp/news/women/bgmania-537809-all/


まとめ


クロアチアで食べるKFCと日本のKFC、それぞれのローカル戦略を軽く考えてみました。
海外旅行で伝統料理を食べるのも醍醐味ですが、グローバル企業の努力を透かし見るのも面白いかもしれません。

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