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【雑記】夢と歯医者

 不思議な夢を見た。妙に現実味があるくせに、起きてからよく考えると「この辺りが夢っぽいな」という点が散見されるのが面白かった。

 夢の内容は、至って単純な構成である。
 場面は東京に生活の拠点を移すことになったところから始まる。
 引っ越し先のアパートは、よくある1Kの間取りだった。何故かその辺りの契約を自分ではこなしていなかったので、資料を見て初めて家賃を知る。月に三万九千円。破格。おかしい。きっと駅から遠いのだろうかと思って地図を見ると、歩いて五分どころか一分かそこらの距離にある。このとき、駅の名前までは出てこなかった。
 場面は高速道路に移り、いざ東京へ。よく晴れた気持ちのよい日だったのだが、速攻でホームシックが始まる。故郷くにに帰りたい……と言い、耳鼻科と歯医者どうしようと宣い始めたところで――、
 目が覚めた。

 耳鼻科はともかく、歯医者は超お気に入りの行きつけがある(やさしい・丁寧・痛くない・無闇に削らない・最高!)ため、正直歯医者のために都会に出ない節がある。そもそも私は臆病なので環境がガラッと変わるのは得意ではない。旅行もそんなに得意ではない。乗り物酔いのリスクを考えるだけで長距離移動がしんどくなる。尤も、何度か訪れたことのある場所であれば問題ないのだが……。
 東京が近ければ近いで色々イベント等へのフットワークが軽くなるのでそこは利点だと思うが、歯医者と天秤にかけたときに歯医者側に天秤がひっくりかえるので多分一生このままだと思う。

 そういえば、アパートの地図を見たときに駅の名前があやふやだったのが印象的だった。人間、解像度の低い部分は夢の中でも適当になるのだろう。そりゃ東京に存在する駅の知識は全くないというわけではないが、「周辺地図」という要素が追加されると本当に何も知らないので、夢の中でも再現は不可能らしい。

 あ、オチはありません。夢ですから。小説ではないので。

気の利いたことを書けるとよいのですが何も思いつきません!(頂いたサポートは創作関係のものに活用したいなと思っています)