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【設定資料】ラモトーネ魔術学校卒業生インタビュー

ラモトーネ魔術学校 卒業生インタビュー
エンジ・クラーシス(首席)

 ――最初に、軽く自己紹介をお願いします。

 エンジ「エンジ・クラーシスです。今は魔道具製作の会社に就職して、職人として働いています」

 ――ラモトーネ魔術学校を受験しようと思った切っ掛けを教えてください。

 エンジ「魔術の勉強がしたかったんです。僕はルーツなので、公立の魔術学校よりもルーツに理解のある私設学校の方がよりよい環境で勉学に励むことができるかなと思いました。ルーツは魔術を使えないから魔術を学ぶ意味はない、という世間の意見もありますが、僕はそうは思いません。ジャンルはなんであれ、何かを学ぶことが全くの無駄だということはないと思っています」

 ――なぜ、魔術の勉強をしたいと思ったのですか?

 エンジ「ルーツの人たちは、長い間苦しい思いをしていたので、つい攻撃的になってしまうことがあります。でも、僕は魔力がないことを卑屈に捉えたくなかった。魔術師の人たちがどうしてルーツを恐れるのか、魔術を学べばそれが分かると思ったのです」

 ――実際、入学してみてどうでしたか?

 エンジ「魔術師の方もいれば、僕と同じルーツの方もいて、とても良い刺激になりました。体育祭ではクラスごとにルーツの人たちが集まって、手作りの横断幕の出来映えを競うんです。これはきっと公立の魔術学校にはない文化だと思います」

 ――一番面白かった授業はなんですか?

 エンジ「やはり、魔術の授業は非常に興味深かったです。でも、僕はルーツなのでどうしても術式の実践ができない。そんなときに友人が助けてくれました。一度、炎魔術の実践術式を書いて友人に再現をお願いしたところ『エンジ、申し訳ないがこれは再現できない。もしも再現したら学校が消し炭になる』と言われて、そんなことないだろと思ってよく見たら数字の桁が間違ってた、なんてこともありました(笑)。ルーツならではの歯がゆさはありましたが、それでも魔術に関する知識を得られる喜びの方が強かったですね」

 ――ラモトーネ魔術学校への入学を考えている人たちに一言お願いします。

 エンジ「僕はラモトーネ魔術学校に入学して本当によかったと思っています。貴方がルーツか魔術師かは分かりませんが、それは本当に些細なことです。この学校では、ルーツも魔術師も一緒になって授業を聞いている環境があります。もしもこのパンフレットに貴方の心を引くものがあるのなら、是非チャレンジしてみてください」



気の利いたことを書けるとよいのですが何も思いつきません!(頂いたサポートは創作関係のものに活用したいなと思っています)