【雑記】風来のシレン6がめちゃくちゃ面白い
風来のシレン6がめちゃくちゃ面白い。
眼精疲労無視して遊んで寝込むくらい面白い。
寝ても治らない眼精疲労初めてでびっくりしました。
※良い子は真似しないように!
どういうゲームかというと……。
通路の向こうに見慣れない敵が出てきた。
バットを持ってるバッタ。名前は「3割バッター」だそうだ。やかましいわ(ほめてる)。
攻撃したら結構な火力で殴られたので、慌てて距離を置く。
このゲームはターン制。自分が動けば、敵も動く。逆に言えば自分が動かない限り、敵も動かない。
素早さ草で少し距離を置いてから、切り札の「感電の杖」を出す。振ると魔法の玉がでてきて、当たった相手に様々な効果を与えてくれる。
ちなみに感電の杖は隣接したものにも電気が流れてしまうので、距離を置かないと自分も電流を食らってダメージを受ける。
杖を使う。魔法の玉が出る。
3割バッター、打ち返しました。
↓
死
そういうゲームである。
またあるときは……。
敵に囲まれてピンチ!
しかし私には高飛び草がある。
これを飲むとあら不思議! 別の部屋までワープできる優れもの!
じゃあなモンスターども! 空虚に向かって石でも投げてな!
俺はこの高飛び草で安全地帯に着地!
「モンスターハウスだ!」
※モンスターハウスとは:部屋一面に罠、そしてモンスターがぎっしり詰まっている部屋のこと。部屋に入ると眠っていたモンスターが起きてこちらに襲い掛かってくる。死因上位に君臨する一方でアイテムもたくさんあるため、対処できたらうれしい。
↓
死
……そういうゲームである。
ここまで聞くと「理不尽な死」ばっかりに見えるかもしれないが、実際はそうではない。
まず一つ目の「3割バッター」については「3割の確率で魔法弾を跳ね返す」特性を知っていれば、素早さ草(1ターンに2回行動できるようになる)で速度を上げた後、直接攻撃をして倒していただろう。
二つ目についてはやや運がからむが、モンスターハウス対処用の道具だったり、最初の敵に囲まれていた時点でなんとかできる道具を持ちあるくように気を付けていれば生存率は上がっただろう(まぁ、それが毎回できれば苦労しないのだが)。
当然、すぐに死に繋がらないミスだってある。例えば桃まんでオトト兵に変身して水に入り、おにぎりと桃まんを全部腐らせるとか(n敗)。
ローグライクの面白さは、死ねば死ぬほどレベルが上がる経験が自分の中に出てくるところだと思っている。
ちなみに当方、風来のシレンシリーズをすべて遊んでいるヘビーなファン……というわけではなく、風来のシレン2~鬼襲来!シレン城~を昔ちょこっと遊んだ程度の者だ。つまり3・4・5は遊んだことがない。ちょこっと、というのは「おまじないで手に入れた風魔の盾をケンゴウにはじかれ、その先の大型地雷が発動。貴重な盾消失に萎えてふて寝した」程度のレベルという話だ。でもそのあと鬼ヶ島クリアしてちゃんとエンディングを見た。
そのあとたまーに「ああ……不思議のダンジョンをやりたい」と思い続ける症状に見舞われることがあり、風来のシレン5でも買おうかなと思っていた矢先に「6が発売されるぞ!」というニュースが駆け巡った。ジャストタイミングというのはこういうことを言うのだろう。
で、買ってみたらこれがまぁよくできてるものだということで「みんなも風来のシレンを遊ぼう! そして時間を溶かそう!」という宣伝記事を書こうと思い立ったわけだ。こんな末端noteを誰が読むのかという突っ込みは置いといて。
どんなゲーム?
いわゆるローグライクというジャンルのゲームである。シレンを知らない人もトルネコやチョコボなら知ってる! というかもしれない。
基本的には「ダンジョンを踏破する」のが目的である。ダンジョンはフロアに分かれていて、階段を上る(もしくは降りる)ことによって次のフロアへと進める。
ダンジョン内ではアイテムを駆使して敵と戦う。敵と戦えば経験値がもらえて、レベルも上がって強くなれる。アイテムの種類は剣や盾、腕輪などの装備品はもちろんのこと、矢や石があれば遠くの敵とも戦える。草や巻物、杖なども有効に使って常にうまく立ち回る必要がある。中には使ってみないと効果が分からないもの(未識別のアイテムと言われている)が出てくるダンジョンもある。
そしてこれが一番の特徴なのだが、ダンジョンを出る(倒されるorクリアする)とレベルが1に戻される。倒れてしまった場合はアイテムも全没収(クリアなら勿論持ち帰ることができる)。そして、このダンジョンは入るたびに地形が変わる。
つまり、入るたびに違う冒険が味わえるというのが楽しさの根幹にある。
もちろん、合わない人には当然合わない。常に安定したクリアができるとは限らないというのが面白いが、逆に言えば自分の頭と手持ちの道具だけでどうこうできる範疇にない状況が誕生することもある。クリアをしようが途中で倒れようが「ダンジョンから出るとせっかく上げたレベルが1に戻る」というシステムが嫌だという人もいるだろう。せっかく上げたレベルがどのみち全部パーになるのがつらい、という感想を抱く人もいるだろう。
だが、その「自分の頭と手持ちの道具だけでどうこうできる範疇」がだんだん広がっていくのがたのしい。
レベルや武器の強さでごり押しできるダンジョンのみではなく、自分の知識と機転が全てというダンジョンがあるのもよい。
初心者には難しい?
答え「そんなことはない」
私が今までにプレイした風来のシレンはNintendo64の「風来のシレン2~鬼襲来!シレン城~」(以下シレン2)しかないので、歴代のシレンをプレイした人には見える観点が見えていないかもしれない。が、逆に言えばその程度のプレイ経験がなくても楽しめるという裏付けということでひとつ許してほしい。
結論から言う。シレン2と単純比較した場合「最初のダンジョン」は難しいが、初心者でもクリアできるような仕組みが整っている。
それが「救済措置が徐々に解放されていく」というものだ。
そもそもシレン6のダンジョン「とぐろ島」は、初っ端から未識別のアイテムがちょくちょく登場する。何なら3Fに登場してはいけない奴の姿があったような気もする。ともかく今作はインターネットにつなぐと世界のシレンがどこで頻繁に死んでいるのかが分かるシステムがあって、そこでもとぐろ島3Fは危険エリアになっていた。分かる。
一方でシレン2のダンジョンはレベルが分かれており、最初に挑戦することになる「シュテン山山道 初級」はすべてのアイテムが識別済で登場し、道中に落ちている貯金の壺とかいうアイテム欄を3枠も埋めるゴミを拾っておけばお金を失わずに済む。使っている人は見たことない。今遊べばシュテン山山道初級は物足りなさを感じると思うのだが、不思議のダンジョン初めてですという人にはありがたい難易度だ。
つまり、シレン2よりシレン6の方が、序盤の難易度は明らかに高い。
シレン2の最初のフロアには特殊能力を持たない敵しか出てこなかったのに、シレン6では1Fからいきなり「水中にいると攻撃力が上がり、HPが徐々に回復する」敵が出てくるあたりからも、その傾向がうかがえる。
シレン6のダンジョンは初っ端から全31Fという長丁場(シレン2のシュテン山山道初級は10F。ストーリーラストのダンジョンでも25F)になる。が、途中途中に結構な頻度で休憩エリアが挟まっている。エリアごとに店があったり、HPと満腹度(ダンジョン内ではターン経過とともに満腹度が減っていく。満腹度がゼロになるとHPが徐々に減っていく。つまり死ぬ)と「ちから」(ステータスの一種。高ければ高いほど攻撃力が上がる。また、今作では力が10以上あると腕輪を2つつけられるようになる)を回復できる場所があったりする。もちろんどちらかが、もしくは両方がないエリアもある。それら休憩エリアの施設の中には「倉庫」も存在し、ここには道中で拾ったアイテムを預けることもできる。ここに余ったアイテムを置いておけば、万が一この先で力尽きたとしても倉庫のアイテムは無事なので、次の冒険のときに役に立つかもしれない。
それでも死にまくるとどうなるかというと、イベントが発生する。これが救済措置だ。
敵の配置やダンジョンフロアの構造を再現して、いわゆる「練習」ができる「もののけ道場」の解放だったり、サブストーリーの進行により、強力なアイテムが出現するようになる。
特に「合成の壺・マゼルンの解放」が発生すると一気に楽になる。
そしてさらにサブストーリーを進めると、ダンジョンを共に冒険してくれる仲間が加入する。仲間はダンジョン内をウロウロしているので会えるかどうかは完全に運になるが、出会えたときには戦力になってもらえる。ただし彼らにもHPが存在するので、気を付けてあげないと敵にやられて敵がレベルアップしてピンチ……ということも。
ちなみに速攻クリアできたとしても、きちんとイベントは進むので安心していただきたい。
死ねば死ぬほど知識が溜まっていく。
冒頭にあげた3割バッターの例でもそうだが、知識があれば回避できる死というのは結構ある。
例えば今作だと自然回復のスピードが速くなっている。シレンシリーズは歩くとHPが回復する作りになっており、今作では数歩歩くだけでも結構なHPを稼げる。一方で攻撃の命中率が低い気がする(体感)。
つまり「死にそうになったらもと来た道を戻って回復してから殴る」という動きが必要になる。
そうしなければ「あと一発殴れば勝てたところ、攻撃が外れて反撃で死ぬ」という経験を嫌というほどかみしめることになる。もちろん通路を逆走していたら、そっちからも敵が来る可能性はある。が、それは実際に逆走しないと分からない。
3割バッターに杖を使わないとか、
ゲイズの状態異常を避けるために遠距離で仕留めるとか、
店主のいない店で商品を持ったまま店の外に出ると即泥棒扱いされるから出ないようにするとか、
そういった対処をひとつひとつ学んでいくと、「理不尽な死」の確率は抑えられる。
今作は見つけた道具や相手をしたモンスターの情報を見返せる機能がついているので、迷ったらこまめに手帳を開いて情報を確認できるのもうれしい。大量のモンスターに囲まれているのに暢気に手帳を確認しているところを想像したらシュールではあるが。
もちろん階段進んだ先が開幕モンスターハウスで、泣きながら倉庫の壺に貴重なアイテムをねじ込んだのちに死を待つ、なんてこともある。
死んでしまえば貴重なアイテムは基本的にパーになるが、一応の救済措置として「死亡時に装備していた剣と盾を買い戻せるシステム」もある。さらりと「買い戻す」と入ったが、丁寧丁寧丁寧に育てた盾や剣の値段というのはそりゃあもう恐ろしい価格でございますので大変。しかし、それでもありがたい。剣と盾を装備さえしていれば買い戻すだけで手元に戻ってくる。そもそもその救済措置でもどうにでもならないことだってある中で、「普通に死ぬ」ことについては救済があるのは嬉しい話だ。
私はケンゴウの話をしています(怒)。
※ケンゴウ:特殊能力で盾をはじいてくる。進化すると剣や腕輪もはじいてくる。はじかれた装備品が落ちた先に地雷があって装備が燃えるとか、そもそも背後が崖で行方不明ということもある。前者はともかく、後者は遠距離攻撃で仕留めるとかやりようはある。
尚、今作には「救助」システムなるものがある。確かシレン5にも同じようなシステムがあったと思う。
こちらは、ダンジョンで倒れてしまっても全国各地の風来人が救助しに来てくれるシステムで、救助成功すると倒れた地点からやり直せるのだ。
自分で自分の救助にも向かえるのも嬉しい。
正直コントローラーを投げたくなることも
初心者には「理不尽も含めてたのしいよ」とニコニコしながら布教しているが、現実はわりとそうでもない。
もう少しでクリアできそうな難関ダンジョンの最終フロアが開幕モンスターハウス(フロアを降りてすぐモンスターハウスがあるの意)だとか、階段直前で召喚の罠を踏み、やべえモンスターがゴロゴロ出てきてリンチされるとか、正直「このクソゲー!」といって一気に萎えることもある。実際私はそれでシレン2を投げている経験があるわけだし(でもそのあと鬼ヶ島まではちゃんとクリアした)。
だが、どんな理不尽に遭ったとしても「また遊びたいなー」と思ってしまうのが恐ろしいところである。
とはいえ、ある程度ハマるとピンチにゲラゲラ笑えるようになる、というのはシレン6を遊んでいて初めて感じたことだ。
……とりとめもなくつらつら語ってしまったが、本当に面白いのでみんな買ってくれ。頼むマジで。
お願いします。
ちなみにこれ書くためにアイテム集めていたら、珠玉のお宝が入った壺をにぎりへんげにおにぎりにされて泣きました。満腹度が100回復しました。
みんなも買おう!(ニッコリ
あとNintendo Switchオンラインでシレン2遊べるようにしてほしい。してくれ。頼む。
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