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この世に産まれた記憶

産まれついた地球はあまり居心地の良いものでは無かった。自然と動物を愛する私にはうるさ過ぎたのだ

人生で最初に覚えている光景は当時住んでいたマンションの屋上。1歳半くらいだと思う。三輪車に乗る私の前には都心の光景が広がるはずなのに自分の足元以外は真っ白な無だった

自分の愛する物以外は目に入らなかったんだろう。当時の私は自閉の気が強く出ていた。何処に行くにもお気に入りのぬいぐるみを片身離さずおぶって歩いた

3歳まで言葉は出なかった。初めて話した言葉は「わんわん」。人とのコミュニケーションに興味が無かった私は「わんわん」で全て事足りていた

自然と動物だけで暮らせていたら、私の日々は輝かしくも平凡でこの世で悩む心配など無かったのかもしれない

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