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プロ野球界やエンジニア界のプロフェッショナルと接してきて感じた"プロフェッショナルとは"


現職には1/1に入社したので、ここ数年キャリアの振り返りなどを年明け前後にやるのですが、その中でふと感じたことがありました。それは、「プロフェッショナル」と呼ばれる人と接する機会がありがたいことに多いキャリア人生だということ
簡単に記すとこんな感じです

  1. IT・業務系コンサルタント

  2. プロ野球チームのデータアナリスト

  3. ファインディでエンジニア特化のエージェント(ユーザーサクセス)

  4. 直近は特にハイレイヤーの方をご支援する専門チーム立ち上げに従事

新卒でやっていたコンサルタントはまぁまぁ高いお金をいただいた上で、業務のことなどをほぼ知らない状態で、業務のことを知り尽くしたお客さん向けに、そんなお客さんが悩んでいる課題に対して、何らか前に進めるための提案を 「プロとして」 やらないといけない職業でした

そして、プロ野球チームは、言わずものがな「プロ選手」「プロ監督」「プロコーチ」「プロスカウト」などなど様々なプロ達と一緒に仕事をし、彼らへ何らか役立つアウトプットをしなければいけない環境でした

そもそも、彼らは大抵の場合1年契約であり、成果が出ないとか今後成果が出る見込みがないとなれば、容赦無く解雇されます

まさに人生を賭けていると言っても過言ではないので、緊張感も全然違います

そして、現在はCTOやVPoE、テックリードといったハイレイヤーのエンジニアの方と面談する機会が多数あります。そうしたポジションで働かれる方はもれなくプロフェッショナルであり、そうした人の考えに刺激を受けることも多数あります


プロはまずチーム・組織のことを考える

プロとして活躍している人は、自分がやりたいことだとか、自分のこだわりとか言う前にまず今のチーム・組織には何が求められているか

そして、その中で自分には何ができるかを真っ先に考えて行動していました

プロ野球選手というとエゴイストで自己主張する集団と思われるかもしれませんが、実態は真逆です。人によってはしょーもないというかも知れませんが、

  • 挨拶を欠かさない。知らない人でも現場で出会った人には自分から挨拶する

  • とにかく組織の中で受け入れてもらえるようにしようという意識がある

  • お客さん気分でいる人は1人もいない。自分の居場所は自分で見つける

コンサルタントでも一流と呼ばれる人は、クライアントの人よりも経験で上回るような状態だとか、相手よりも何らかの事象で自分の方がわかっている状況だとしても、まずは

  • 相手のこれまでの経験・スキルをリスペクトする

  • 相手のニーズ、困りごとに寄り添う

  • わからないことは素直に頭を下げて聞きにいける。例え相手が年下であっても

こうした行動様式をとっていました。そうした姿勢から信頼関係を得て、物事を前に進めていました

自分のこと、目の前のタスクで必死になるのは普通のことだと思いますが、少し顔を上げてチーム・組織のことを考えてみませんか?


プロは自分の商売道具や仲間を大切にする

野球道具を大切にしない選手で活躍する選手はいません。どの選手もとにかく道具を大切に扱います。道具を大切にする精神はそのまま、裏方として自分たちを支えてくれている人への感謝にもつながります

だからこそ、彼らは、私のようなデータ分析担当(しかも硬式野球経験なし)のことも仲間として扱ってくれました

コンサル時代に感じたのは、優秀なマネージャーはとにかく言葉の定義に敏感であることです。たった一文字違うだけとか、側から見たら「それどっちでも意味同じじゃない?」ということにもとにかく拘っていました

なぜなら、コンサルにとって言葉はとても重要なもので、それ1つで物事がうまくいったりダメになったりするからです

皆さんにとっての「商売道具」は何ですか?それを大切にしていますか? 


プロは感謝を忘れない。間接的に関わる人のことも視野に入れている

前章の野球道具の話にもつながりますが、プロ野球には多くの人が関わっています。見に来てくれる人・応援してくれる人・スポンサー・監督・コーチ・裏方・球場のスタッフ・球団の職員・審判・相手チーム・放送局の人・マスコミなどなど

それらどの1つが欠けても成立はしません。ある意味で非常に恵まれた環境とも言えるわけです。そうしたことに甘えるのではなく、日々感謝を欠かさない人がほとんどでした

コンサルの仕事もクライアントがプロジェクトを立ち上げると決めて、決して安くない予算を決議し、数ある候補の中から自社を選んでくれて初めて成り立つわけです。

皆さんがしている仕事も、1人でできることはないはずです。多くの人の支えがあって初めて成立していることばかりではないでしょうか?


プロにとって役職はあくまで手段であり目的には決してならない

これは実際にCTOやVPoE候補として選考を受けているエンジニアの方からの言葉で感じたものです

「役職へのこだわりはない。ただし、組織内でやるべきことを実現するにおいて、その方がやりやすいなら役職を求める。一方で、いきなり役職がある状態だとハレーションが起きるリスクがあるのも理解している。そのため、初手では業務委託でジョインしてから満を持して就任するステップも一案として考えたい」という話をしていて、それが企業側でも好印象であった

  • 要素分解するとこんな感じでしょうか

    • 役職にこだわらず、やるべきことへ向かう意識

    • やるべきことを実現するためなら、相応の責任を背負う覚悟

    • 既存のメンバーへの配慮

他にも要素はあるのですが、まずは分かりやすく影響が大きそうな4つに絞ってみました。

この記事が少しでも皆さんの参考になれば幸いです

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