見出し画像

なぜ独身おぢは頂き女子にカモられてしまうのか?

ツイッターやnoteで活動していたパパ活指南女性が詐欺幇助の罪で起訴された、とのネットニュースがツイッターを駆け巡った。

彼女は自分を”頂き女子”と称してパパ活で知り合ったおぢ(中年おじさんのこと)たちからいかにして大金を引っ張るのか、そのノウハウを指南書してnoteにて販売していたというのだ。ようは詐欺のハウツー本を販売していたようなものである。そしてそのnoteを購入したパパ活女子たちが実際におぢから1000万以上を”頂いた”ことにより、頂き方指南女子も逮捕されたということらしい。

今回の騒動を受けて、その頂き女子が販売していた頂き方指南書の内容がリークされてたので、そこに書かれていた内容について触れていきたい。

まずターゲットとなるおぢの特徴についてだ。頂きやすいカモおぢの特徴とは『孤独で人に頼りにされず恋愛経験もほとんどない、年収400万程度の金銭感覚があやふやな独身中年』だと書かれていた。非常に悲しい現実ではあるが、筆者もこれは頂き女子の詐欺にあう中年男性像としてある程度事実であると感じてしまう。以前から記事に書いてきたが、45歳を過ぎた独身おぢが孤独を埋めようとする行為は、実はコスパがめちゃくちゃ悪く、頂き女子や結婚詐欺師にカモにされやすいのだ。

貧すれば鈍する、ということわざがあるがこれはお金以外にも当てはまる。人は孤立が深まるほどに人恋しさに負けて思考力が低下し、はたから見ればバレバレの詐欺師の甘言にあっさり騙されて身銭を奪われてしまうのである。孤立は耄碌を加速させるのだ。結果待ち受けているのはコツコツ貯めた貯蓄を『親の借金に困っていて家賃が払えなくて追い出されそう』『学費が足りなくて大学を辞めないといけなくなるの』とウソ泣きぴえんする頂き女子に貢いでしまう地獄のような現実である。

今回逮捕された頂き女子は氷山の一角である。SNSやマッチングアプリ、頂き方のノウハウ共有とZ世代の経済的苦境にインフレーション……頂き女子という名の女詐欺師が産み出されるハードルはかつてないほど低くなっている。令和日本の独身中年おぢはまさに肉食獣に捕食される羊のような存在なのだ。

そしてそんな頂き女子が跋扈する令和にカモにされる世代が何を隠そう我らがロスジェネ氷河期世代である。今まさにロスジェネ世代のマス層が45歳を越えてアラフィフに突入している。男性の3割は残念ながら未婚子無しおぢである。ロスジェネ世代の独身おぢ達がこれから孤独に少しずつ蝕まれて行くこのタイミングで”頂き女子”という令和のオヤジ狩り集団が現れた。一体ロスジェネが何をしたというのか?まさに呪われた世代としか言いようがない。

しかし泣き言を言っていても始まらない。もう結婚も絶望的であり今後の人生の後半戦を独りで生きていかねばならない独身ロスジェネおぢは、独りで自分を身を守って行かなければならないのだ。

独身おぢの多くは『自分は結婚はしてないが自分は賢くクレバーだ。頂き女子なんかに頂かれるほど馬鹿じゃない』そう思っているかもしれない。しかしその油断は命とりである。なぜなら孤独という砂漠で喉が渇き切ったおぢ達にとっては、例え差し出された水が毒入りだったとしても飲まざるを得ない命の水となってしまうからである

そのため、本来であれば賢かったはずの頭脳を『この水はきっと毒なんか入っていない、何故ならこれほど透き通っているから』などと言ったそれっぽい安全な理由付けをすることに使用してしまう。人の強い感情の前に理性や賢さはあまりに無力である。理性を強化する方法では独身おぢが頂き女子の魔の手から逃れることはできない。

『俺みたいなおぢを美人な若い女が好きになるわけがないので女詐欺師が近づいてきても騙されないよ』というおぢも多いがそれもまた誤りだ。なぜなら女詐欺師のルックスはそこまで可愛くないことがほとんどだからである。むしろアレな女性の方が多い。今回逮捕された頂き女子りりちゃんも、若くはあれども決して美人と呼べるルックスでなかった。以前に独身男性を虜にして保険金殺人を繰り返していた女性シリアルキラーの木嶋佳苗死刑囚も外見は太ったおばさんだ。

美女でない方が恋愛慣れしていない独身おぢに『この子なら俺でもいけるんじゃないか?』という幻想を抱かせてしまうのだ。つまりそこら中にいる決して垢ぬけていない女性誰しもが頂き女子として襲い掛かって来れるポテンシャルを秘めていることになる。外見の良し悪しで頂き女子を選別することは不可能だ。

さらにこれから孤独に苛まれて行くロスジェネを狙うのはなにも頂き女子だけではない。団塊世代の高齢者が退場した後に人口のマス層となるロスジェネ氷河期世代は企業やメディア、場末のスナック嬢たちにとっても非常に大きな収入源として期待されているのだ彼らは頂き女子と同じように、本来家族や家に投資されるはずだったお金を溜め込んでいたり消費に回している独身貴族おぢたちの財布を狙っているのである

スラムダンク、ウルトラマン、仮面ライダー、ガンダム……昨今繰り返されるロスジェネ世代の青春リバイバルともいうべき過去のサブカル作品リメイクラッシュも、市場がロスジェネ世代をターゲットにしていることの表れである。

悲しいことに経済的苦境に立たされ、少子化で数が減り続けるZ世代はもはや大きな収益を上げられるだけのポテンシャルがない世代として市場からは見なされてしまっている

そのためギャンブルやスマホゲーなどのガチャなど、金がかかる遊び全般もおぢウケしそうな作品や仕様が多い。おぢたちの孤独な時間の埋め合わせを引き受ける代わりに代金や賭け金を徴収しているのである。スナックやガールズバーもいいお客さんである独身おぢたちの来店を手ぐすねを引いて待っている。おぢの孤独は金になるのである。

そんな四面楚歌なおぢ達が頂き女子やギャンブルなどの間の手から逃れるためにできることはなんなのだろうか?それはコミュニティに属したり仲間を作ったりして頂き女子に頼らずに孤独を癒すことだ。しかし言うは易く行うは難し、中年おぢが”ズットモ”を作ることは中々に難しい。趣味のサークルなどで若者に交じってはしゃげば痛いおぢになって引かれてしまうし、サークル選びに失敗すれば翌週にはやたら高い鍋や浄水器が家に届くことになる。

そんな難しいおぢの友達探し、コミュニティ探しのその解決策として大きな期待を抱かせてくれるものがある。それが何を隠そうみんな大好き”X”、旧ツイッターである。

TwitterからXに名前を変えたSNSプラットフォームがなぜ孤独な独身おぢたちにお勧めなのか?その理由は大きく3つある。

まず一つ目が……

ここから先は

1,598字

¥ 250

サポート頂けるとnote更新の励みになります!いつもサポートしてくださっている皆様には大変感謝しています。頑張っていきますので、どうかよろしくお願いいたします!