#5 確定申告の基本「源泉徴収の仕組み」

源泉徴収といって、支払いの際に「所得税の前払い」がされていることがあります、個人事業主やフリーランサーは、前払いした所得税を確定申告によって納めます。

事業収入の種類によって、所得税は源泉徴収される。

給与や、報酬を支払う企業は、その支払いを受ける個人に代わって、その個人の納める所得税を納付します、これを源泉徴収と言います。「税金の天引き」などと言われるのが、この源泉徴収です。
会社員の場合は収入が「給与収入」になるので、毎月の給与から所得税が源泉徴収され、年末調整を行って納めるべき正しい所得税を確定させます。個人事業主やフリーランサーの場合は収入が「事業収入」となります。「その事業収入はどのような仕事なのか？」によって、源泉徴収されるものとされないものがあります。

源泉徴収される主な収入は以下の8つです

①原稿料、講演料、デザイン料など
②弁護士、公認会計士、司法書士等へ払う報酬
③社会保険診療報酬基金が支払う診療報酬
④プロ野球選手、プロサッカー選手、モデル等に払う報酬
⑤芸能人や芸能プロダクションを営む個人に支払う報酬
⑥宴会等で接待を営むコンパニオンに支払う報酬
⑦役務の提供を役する事により一時的に支払われる契約金
⑧広告宣伝のための賞金や馬主に支払う競馬の賞金