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ポエトリーリーディングとは何?って話

どうも。
今日はオススメの曲でも紹介しようかなと思って書き出しました。
ジャンルレスになると散らかってしまうので、今日は最近耳にする機会も多くなったポエトリーリーディングのオススメを◎

そもそもポエトリーとは何??
HIPHOPとの違いは??
って思う人も多いと思うので、超個人的解釈を判断に入れて説明しようかなと。


まずはHIPHOPとは?

最近何がHIPHOPで何がHIPHOPじゃないか論争もあるのであれですが、、
kool hercという人が1973年にブロンクスにてブロックパーティーを開催した時にレコード2枚使いをしたのが始まりだと。
Grandmaster frashやAfrika Bambaataaが有名ですね。のちにAfrika Bambaataaは代々木公園で行われていたB-boy Parkにも出演するという奇跡もありました◎
その後、80年代にはHIPHOPの四大要素、MC.DJ.ブレイクダンス、グラフィティーが構成要素となっている。
つまりは超絶簡単に言えばストリートの文化という事。

もっと詳しく知りたい人下の動画を見てもらえれば!!

環ROYと鎮座DOPENESSがHIPHOPの成り立ちから歴史をラップにしてます!ついでにU-zhaanによるタブラの成り立ちも聴けるので一石二鳥!!!


じゃあーポエトリーリーディングとはなんなん??

有名なとこだと、谷川俊太郎さんという詩人がいて、この方は国語の教科書とかにも載ってるので知ってる人も多いはず。
※自分の時代の教科書には『生きる』が載ってたはず

谷川さんは詩集を出したりする傍ら、音に合わせて詩の朗読をするなどのパフォーマンスをしていた。

後にそこでHIPHOPを知っている若者達が、その言葉に合わせる音がbreakbeatsに近い音になって今の
ポエトリーという表現方法とシンクロしたって形かな。

ここからは超個人的見解なんですが、ポエトリーとは要は四大要素からMC(ラップ)だけを抜き取った表現方法だと思ってます。
アカペラでもポエトリーはポエトリーだしね。

HIPHOPはアメリカの黒人文化の日常を歌ったのに対して、ポエトリーは日本人の日常を歌ったに近いかなと。
ギャングでもない。
拳銃で友達も殺されてない。
薬漬けの親がいるわけでもない。
なんなら高校も行って、大学も卒業してる。
そんな人達でも出来るラップ表現方法の手法。


HIPHOPがブラッシュアップというかラップという表現方法をより際立たせ日本人の側にストンと落とされた感じ。



ならもうJPOPと変わらないじゃないか?
と思うかもしれないけど、またそこも違うと思ってる。
どうしても大衆向けに歌うと似たり寄ったりしてしまうし、そこでJPOPを否定するわけでないけども、抽象的な歌詞が多いJ-POPと違ってポエトリーはヒエラルキーの最下層の魂の叫びなどが詰まってる。
※JPOPの中でも、比喩表現だったり言い回しがすごいアーティストはいっぱいいるし、これはDISでもなんでもない!!それぞれのジャンルにはそれぞれの良さがある!

もちろんポエトリーにもラブソングはある。
けどもそれだけじゃない。

代表的な曲を紹介していこう。



この曲はタイトルのまんま27才のリアルな日常の曲。

『未経験OKという言葉に惹かれて、ただ募集要項には27才以下と書いてありました。それでも応募してくる度胸というかやる気というか見えない何かをかってください。僕はもう世間的に手遅れですか?今まで何してきましたか?』


『もう綺麗事なんていらないなんて思いながら偉人の名言集を読み、自分を励まし、偉人にでもなったかのような気持ちでいるのに、面接時会社のドアの前を何回も電話してるふりして行ったり来たり、気付けばコンビニのビール売り場を見つめる』

という27才の酒が大好きな男のリアルを歌ったり




『秒針1秒1秒越しに徐々に愛おしい思い出が消えていくならその空いた穴は何で埋まるでしょうか?あなたの記憶からオレがいなくなる前に後何回名前を呼んでくれるかな 後何回ありがとうを言えるかな 教えてください』

『大切に育てられた孫さ だから精一杯恩返しを、あなたと作った思い出が泡のように消えてく前に、恥ずかしがって言えなかった『ありがとう』を今日こそは言おうと自信を持って表現できる方法を見つけたんだ。だから曲にしたんだ。あなたに出会えて本当に良かった』

これはアルツハイマーになってしまって記憶が徐々に消えてってしまうおばあちゃんへのありがとうの曲。

もう狐火最高過ぎる

狐火は凄さは曲の良さもあるんだけど、なんと言ってもリリースの速さだと思います。
年にアルバム2枚ぐらいだしてるよね?
YouTubeには1ヶ月に1.2回アップしてるよね?
そのスピード感なのに名曲を生み出す。




続いてはレペゼン江戸川ミュージック

SHU-THE


『騒がしい街並みを背にして 夕闇に置き去りになる二人 照らされた横顔を眺めて 目が合う言い訳は『花火を見てるだけ』ふわっと浮かび鮮やかに散る。まるで花火咲く後の煙幕。友達で行って花火で帰る。江戸川花火の花言葉』

『真面目に机に向かってたって1ミリも夏は書けないよ。マスク越しの思い出はいらない。入道雲真っ二つにして。僕の夏休みバグらせて。32日までラップしてる。みちょぱみたいに学校うざい。君のいない初めての夏が来るね』

はい。また狐火さんとは別角度のMCですね。
彼がポエトリーかどうかはまた難しいけど、個人的にはすげぇHIPHOPだと思いますが、今回はポエトリーで紹介します。
SHU-THE=夏。夏を歌わせたら彼の右に出るMCはいないです。
エモーショナルな言葉選びが抜群に素晴らしいです。国語の教科書に載せてもいいんじゃないかと思う比喩あったりします。

また面白いのは彼はトラックメイカーでもあるという。
こんなすげぇラップもするのに、トラックも作れるとか。
もう大谷翔平と一緒ですね!!!むしろ大谷翔平ですね!!

ちなみにそんなSHU-THEと狐火が出し曲もあります。トラックもSHU-THEが作っていて、近年稀にみる名作だと思います。



続いては関西では大阪並みに最高のMCが多い神戸から


神門


『ポエムって言葉にはラップって言葉が含まれていて詩人にとっちゃポエトリーなんてポップ化されるのが気にくわないだろ。それぞれが偶然を通じ、これやと思えるそれに出会えたわけで、自分が必死になってる表現こそ最強の表現方法やと思いたいやん』

『ラッパーは2種類に分けられる。大麻を吸うラッパーと吸わないラッパー?違うカッコええラッパーとそうでないラッパー。大麻の使用未使用どうでもええ。ペン使うか鉛筆で書くかみたいな話。ドーピングなんてない、勝ち負けの2択。ちなみにオレはシラフで1番エグいもんを書く』

『待ち時間平気で1分オーバーする若手。オーバーしたんは1分じゃないってわかってる?1分オーバーを許したわけやから1×演者数の数のオーバー。アカペラの時のショットの掛け声。普通に迷惑やから止めろって。聴く聴かん自由やけど、聴く人の自由を害する自由は無い』

1曲の中にパンチラインがあり過ぎて困ってしまいます。
バイブスが熱すぎるMC神門。いろんな曲を紹介したいけど、最近くらった曲はこの曲でした。漫才師を題材にしたりと、いつも飲み屋に来るおっちゃんの曲だったり、面白い視点からもリリックを書いたりしてるので良ければチェックを◎


そしてポエトリーリーディングの中で異彩を放ってるアーティスト。

MOROHA

『ごめんな友よ 俺はもう行くよ 居酒屋だけの意気込みじゃゴミだ
おまえもほんとは気付いてるんだ シラフじゃ語れぬ夢は惨めだ
現実は辛い 暗い 時に苦しい それでも妄想よりは眩しい
本気を出したらやばい俺より いつだって本気なお前がやばい』

というか今更MOROHAなんて紹介しなくても、みんな知ってるよね笑 メジャーに挑戦して、先日初の武道館ワンマンやってたし。
ただちゃんと紹介したのはやっぱり最後の彼を書くのにはMOROHAも紹介しないとね。


狐火さんの言葉を借りて紹介すると
『昔このジャンルには将来を期待された3組のアーティストがいて。1人は死んだ、もう1人はメジャーへ。そしてもう1人は今日も燻ってる』
※ポエトリーフェス2019より

ライブでの発言ですが、現場で鳥肌立ちまくったのを覚えてます。
解説するとメジャーへ行ったというのはMOROHAの事。
燻ってるのは狐火さん自身の事。
死んだアーティストというのは

不可思議/wonderboy


『久しぶり。どうしたんだよ?髭なんか生やして。肌の色も真っ黒だしヒッピーみたいじゃんか。随分と遠くまで行ってきたらしいじゃん?何か掴んだかよ?とりあえずは飲もうぜ』

この出だしは、日本が誇る1番のパンチライン
『オレは東京生まれHIPHOP育ち、悪そうな奴は大体友達』に匹敵するパンチラインだと思う。ここから派生していった曲もある。

これ以上色々書くと長そうになるので、不可思議/Wonderboyのpelliculeについてはまた別で書こうと思います。


ざっとポエトリーリーディングのオススメアーティストと曲を書きました。
まだまだ色々おすすめの曲はあります。
そこはまたいずれ書ければなと思ってます。


今回紹介したMC達の共通点を挙げるとすると、それはLIVEが抜群にカッコいいです。
曲を知らなくても何かを感じることが出来ると思います。

好き嫌いはあると思うけど、何かを感じることができると思います。

冒頭でHIPHOPとポエトリーの分け方みたいなの書いたけど、そもそもHIPHOP=カッコいいというジャンルなので個人的にはポエトリーもHIPHOPだと思ってます。


てかカッコよければジャンルなんてどうでもいいし。



コロナ禍でなかなかライブハウスに行く機会も減っていると思いますが、もし気になったアーティストが居たら是非足を運んでもらえたらと。


いつLIVEが観れなくなるかわからないので。

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