【曲目解説】きらきらピアノ こどものピアノ名曲集2から 6.小品
1.タイトルについて
ディアベリ作曲。
小品とは、規模の小さい作品のことを指します。クラシック音楽の世界では、ブラームスが「8つの小品 作品76」「6つの小品 作品118」「4つの小品 作品119」と言った作品を世に残しているように、小品という言葉をそのままタイトルに用いる例がいくつもあります。
2.構成について
ハ長調、4分の2拍子。速度記号はAllegrettoです。スラースタッカートが多用されており、全体的に軽い印象です。
全体はABAの3部形式で、後半のA部は左手の伴奏型がアルベルティバスに変奏されています。
3.演奏上の注意
はつらつとした印象ですが、出だしの音量はピアノとなっており注意が必要です。また、全体を通して左手の和音は3和音並びに2和音共に構成音がきちんと聴こえるよう、気をつけましょう。
9小節からのB部では、属調であるト長調にやんわりと転調しています。音量もメゾフォルテになるため、一層輝きを持って演奏しましょう。
17小節からは再びA部に戻りますが、左手の伴奏型が和音からアルベルティバスに変わっています。ここではテンポが速くならないよう気をつけて、冒頭のテンポ感を基調に伸び伸びと演奏しましょう。また、legato(レガート)の指示が左手にあるため、重たくならずなめらかに演奏できるよう、片手だけの練習もたくさんしましょう!
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