36歳独身Loveのために戦う一人の勇者。【勇者ヤマダくん】

 隣に住む女子高生に一目ぼれした36歳のおじさん「ヤマダくん」がこのゲームの主人公だ。【勇者ヤマダくん】はそんなおじさんが本物の勇者へと成長する過程を描いたゲームである。
私の中の勇者像は「魔王を倒すべく特別な力を持った少年」や「お姫様を救う緑の帽子を被った青年」だ。こんなおじさんが勇者?と最初は思っていた。
しかし、世界のため 愛のために戦う姿は勇者そのものだった。

ヤマダくんの創ったゲーム

説明が遅れたが、ヤマダくんは大手ゲーム会社に勤めているにもかかわらず、出社拒否しており自分のゲームを制作することに熱中している。そんなヤマダくんが創ったゲームを遊ぶのがプレイヤーである私たちである。

ヤマダくんが創ったゲームは「ヒトフデがきRPG」これが一番正しい言い方なのだろうか。主人公をヒトフデがきでゴールまで導き、ダンジョンの攻略を目指す。というものである。ヒトフデがきをするにあたり、敵や壁などが障害となりゴールに導くまでのひらめきが要求される。また、ダンジョンに入る度にレベルは1に戻される要素や、同じダンジョンでもスタートの位置やゴールの位置が変化する要素があることから、ローグライクという表現のしかたもあるのかもしれない。

そんなダンジョン攻略が【勇者ヤマダくん】の面白い要素である。ゴールまでの道のりを悩みに悩んで導き出した時の気持ちよさは他のゲームでは味わうことが出来ない。
また、このゲームの面白いところはただゴールに導くだけではダメだという点。全ての道(マス)を通ることが重要であり、面白さの一つである。
通らなかった道からは炎が飛び出し、ヤマダくんにダメージを与えるのだ。
まあ、ダメージはそこまで痛くないため無視することも可能である、しかし「かんぺきなヒトフデがき」でクリアできるものならしたいであろう。それが人間というものである。
もちろん、敵を避けてゴールを目指すこともできる。しかし、ダンジョンにはボスがいるためレベルを上げざるを得ないため、強そうな敵は避けて行こうという行動をとることが出来る。
こういった選択をプレイヤーに与え、リスク管理をさせるゲームというのは他にはない魅力の一つである。
ダンジョンを攻略するにあたり、アイテムというものが一つのカギとなってくる。アイテムには回復薬や呪文の巻物など様々な物があり、ダンジョン内に持っていけるアイテムは5個までである。それらを駆使することがダンジョン攻略を成功に導くカギなのである。
しかし、そのアイテムには使用回数制限があり、1回使うと次使うまでに数ターン待たないといけないという制限があり、プレイヤーを悩ませる。このタイミングで回復するべきなのか。この呪文はボスまで取っておくべきなのか。という考えさせられる遊びが非常に楽しく惹きつけられてしまう。

数多くのダンジョンがあるにも関わらず、それぞれに個性があり、1つ1つのダンジョンが短く気軽に遊べてしまう。このゲームは遊んでいて楽しいゲームだ。

【勇者ヤマダくん】の魅力

1つはヤマダくんという存在である。
36歳のおじさんに何故か惹かれてしまうのである。
一つ一つの 動作 言葉 表情 がとても魅力的なのだ。36歳のおじさんにそんな魅力があるわけないだろうと思う人もいるだろう。
しかし、プレイした人にしかわからない魅力というものがそこにあるのだ。

1つは装備である。
武器それぞれに様々な効果がある。これだけではよくあるRPGの武器。しかし【勇者ヤマダくん】は防具を揃えると特殊な効果を得ることが出来るのだ。
てつの兜とてつの鎧 コック帽とコック服 学生帽と学生服 チュウ騎士の兜とチュウ騎士の鎧 など計81種類の組み合わせと効果があり、珍コレクション(以下 珍コレ)として様々なヤマダくんを見ることが出来る。
中でも度肝を抜かれたのが チュウ騎士の兜と学生服の組み合わせで「チュウ学生」という珍コレが生まれたのである。この制作者の遊び心に触れた時引き込まれてしまうものがあった。

1つは音楽である。
勇者ヤマダくんの世界観は独特なものだ。それらは音楽が生み出しているといっても過言ではない。どこか懐かしいレトロチックなピコピコ音楽だけでなく、居酒屋でおじさんが歌っているような曲が流れてくるのだ。違和感しかない組み合わせだが、なぜか違和感がない。恐ろしい。。。
また、どこか聞いたことあるような有名なSEも聞こえてくる。セーフなのか?おそらくセーフなんだろう。
良いゲームには良い音楽が付き物だということだ。

感想

【勇者ヤマダくん】は遊んでいて楽しいゲームだった。
ダンジョン攻略のヒトフデがきなどすっきりしているゲームなのにもかかわらず珍コレなどのコレクション要素により深くまで遊べる。
この記事に書いたことが、このゲームのすべてではない。
ぜひ遊んで体験してほしい。
こんなにべた褒めしているとOnionGamesの回し者なんじゃないかと思われるだろうが、皆に遊んでもらいたいのは事実なので仕方がないだろう。(自分のゲームメモのはずが誰かに呼んでもらう事になっているのは知らん。)

この記事を見ている人は、おそらくもう遊んだ人が多数だろう。
まだ遊んでいない人が見ることは無いだろうが一応リンクを張っておく

興味のある人はぜひ遊んでみてほしい。以上!


P.S.就活の為なかなかゲームをする時間が取れないが、無理やりにでも時間を作ってやっていこう。

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