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ほんじつの日本酒_2

ずいぶん前になりますが、忍野八海と銘醸蔵 山梨日本酒ツアー で伺った笹一酒造さん。蔵の真下から湧く水のお話がとても興味深いものでした。

蔵のある富士御坂というエリアは小笠原諸島がプレートで移動してきたときに、ユーラシア大陸と衝突してできた場所で小笠原!の地下と同じく火山地質とのこと。古代海洋生物の化石が出ることもあるそう。火山地質なので隙間の多い溶岩ゆえに、雨水は濾過されながらすぐにと落ちていくので不純物を含まない純粋な軟水がたまるそう。

きれいなうえに複雑味と旨味のある水という印象でした。仕込水によって、発酵のスピードも変わるだろうし、水は酒質設計の重要な要素だと体感。さらに、溶岩ゆえの水はけのよさを活用してブドウを栽培し、ワインも醸造されていて、興味深いお話ばかりでした。

また、笹一酒造さんのマークのモチーフは八咫鏡とのこと、毎年詣でる伊勢神宮とのつながりに何だか嬉しくなりました。特約店のみ取り扱いの「旦(だん)」シリーズを見つけたいものです。

笹一酒造さんの醸される日本酒は、あわせる食事の幅がとても広い印象です。酒蔵での時間、山梨の空気、景色、旅の思い出とともにいただく日本酒は格別ですね。

●日本酒の定義●
「清酒」(Sake)とは、海外産も含め、米、米こうじ及び水を主な原料として発酵させてこしたも のを広く言います。 「清酒」のうち、 「日本酒」(Nihonshu / Japanese Sake)とは、原料の米に日本産米を用い、日本 国内で醸造したもののみを言い、こうした「日本酒」という呼称は地理的表示(GI)として保護されています。

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