義両親とのコミュニケーション

明けましておめでとうございます。
新年早々色々あり、ようやく今落ち着きました。

と言うのも、12月下旬より出産手伝いのために、
遠方から義両親が来てくれたのだが、
紆余曲折あり、出産を待たずに帰ることに。

出産後のヘルプをどこに頼むか、妊婦としては避けて通れない問題だ。
当初は実家にお願いする予定だったが
祖母の介護などもあり、主人と相談して遠方に住む義母にお願いすることに。
快諾してくれ、大変有り難い気持ちでいっぱいであった。
但し長期間留守にする必要があるのであれば、義父も一緒で良いか?と聞かれ、
二人揃って上京。

しかしながら、同居2日目にして、コミュニケーション問題勃発。
私の場合、1対1のコミュニケーションならかろうじてキャッチアップできるが、
2人以上の会話となると、もうついていけない。
色んな声が混じって「▼○◇〜××」にしか聞こえない。

故にその時、義父が大変な状況に陥っていたのだが、私にはことの重大さが伝わっておらず、空気の読めない行動を起こしてしまい、義母はおろか主人にも罵声を浴びせられるという事態が起きてしまった。

それなら、最初からどういう状況なのか説明して欲しかったと反論したが、向こうの言い分としては「分からないなら聞いて欲しい」と。自分がどこまで聞こえているのか(分かっているのか)分からないから、都度説明して欲しいんだけどな・・と思いつつ、ここは聴覚障がい者と健聴者で相容れない部分でもあるので、このやり取り自体が不毛である。

これを機に、私は補聴器を外すことを決心した。そして喉を痛めていたこともあり、話すことをやめた。
「中途半端に聴こえる」状態がかえって「全部聞こえている」と思われるのであれば、また同じことが起きかねないし、どこまで聞こえているのかお互いに可視化できない故、誤解を招く恐れがあるからだ。また、「話せる=聞こえる」と勘違いする人も多いため、やむを得ず話すこともやめた。(実際は話せるからと言って聞こえるとは限らない)
いずれも、義両親に迷惑をかけたくない一心で起こした行動である。

それ以来、主人とは手話で話し、義両親とは筆談もしくはUDトークを用いて会話をするようになった。するとどうだ。このやり方が一番楽なことに気づいた。
音は聞こえなくなるけれど、必要時以外「聞く(読む)」必要がなくなるので、耳の負担も軽減され、ストレスも緩和される。義両親も筆談やUDトークだけではなくジェスチャーも交ぜて話してくれるようになった。話した内容が確実に可視化できるため、誤解もほとんどない。こちらの方が双方にとってメリットが大きい。

結局、動物アレルギーのために帰省してしまったけれど、また会話する機会があったら、今後も同様の手法でコミュニケーションを図っていきたいと思う。
今までは、聴こえない私が懸命に口を読み、必死に音を聞き取る方法で周りに合わせることが多かったため、頭痛や目の疲れ、心労もあったのだが、これからはそういった心配がなくなるだけでも心は随分と晴れやかになる。

「もっと話したい」「会話したい」そう思える関係が一番素敵なことだと思う。

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