【アメリカ移住実録#27】タスク=悪魔の証明をクリアせよ!!
第一回はこちらから↓↓
2023年1月
家族構成
ポム: 東京のサラリーマン、40歳
ポム妻: しっかり者、40歳
長女 ポム子: のんびり、10歳 小四
次女 ポム美: おませさん、8歳 小二
あけましておめでとうございます。
2023年になりました。
興奮のFIFAワールドカップ2022 カタール杯も終わりました。
ドイツ、スペインの連続撃破には大興奮です。日本にとっても良いワールドカップになったと思います。しかも、最後はアルゼンチンが優勝とは。。。メッシ。。。ちょっと泣けます。
次回2026年W杯は、カナダ、メキシコ、アメリカの共同開催なのだそう。次回はアメリカ現地で日本代表を応援することができれば嬉しいのですが。
グリーンカード(=移民ビザ)を取得を目指す40歳、ポムです。
正確に言うと、「雇用ベースの永住権申請 第三カテゴリー(EB-3)」を目指すことになりました。
グリーンカードの申請には、平気で2、3年かかります。
何で?
いやいやかかりすぎやろ?
と、思うのですが、やっぱり永住権ともなれば大変なんですね。
雇用ベースのグリーンカード申請の場合、申請自体はあくまで雇用したい会社がするので、私がやることはそれほどないのですが、
なぜ、2,3年もかかるかをちょっと説明しときましょう。
まず、雇用ベースのグリーンカード申請の根底にかかる基本原理は、
『アメリカ人の雇用を侵すべからず!!』
これが大原則です。
建てつけとして、今G社にとって必要な人材をアメリカ国内で募集しても採用ができないから、「仕方なく」外国人であるポムにお願いするのです。
つまり、実情はどうあれポムの仕事はアメリカ人が簡単に出来る仕事であってはいけないのです。
「アメリカ人が出来る仕事であれば、アメリカ人を採用しなさい!!」
「どうしても、アメリカ人には出来ない仕事であると証明した者にだけ、雇用ベースのグリーンカードの申請を許可する!!」
ということですね。
この証明をすることをPERM申請(=労働局への労働許可申請)といいます。
このPERM申請が第一関門です。
まず、これに年単位で時間がかかったりする。。。。
なぜなら、このPERM申請は「悪魔の証明」方式の申請だからです。。。。PERM申請では、まず、
「G社が募集したいポジションに相当するスキルや能力のある人間は、『アメリカ人にはいない(もしくは容易に雇用できない)』ことを証明しないといけません。」
いないことの証明 ≓ 悪魔の証明
これは難しいわ。
じゃあどうやってこれを証明するのかというと、、、
ものすごーーーーく、細かい規定が決まっています。
求人活動にかかる募集広告: 例えば、○○に募集広告を○○ヶ月以上掲載、それを○セット繰り返す等
給与:○○州の同カテゴリーの平均給与より○○%上乗せした給与で募集
記録:募集広告をかけてから来た応募件数や、採用を見送った理由の記録。社風に合わない等で断るのはPERM申請では不適切とされます。
等等。。。
弁護士ではないので詳しく書けませんが、とにかく細かいです。
まあそれはそうですよね。だって悪魔の証明をしてるんだから。
さて、
もう上の記述で気づいてしまった方もいるかもしれませんが、ここにグリーンカードの闇があります。。。。
なぜなら、このPERM申請の求人はいわば「断るための求人広告」になります。むしろ、条件に合致するアメリカ人が来てしまっては困るんです。
なので、その求人条件は、例えば○○のソフトウェアを使って○年以上の経験、同業他社で○年以上の経験、○○の資格保有、○○語の能力等等、複雑怪奇な採用条件が並ぶことになります。
なぜなら、PERM申請においては、「社風に合わない」等のあいまいな断りは出来ないことになっています。それぐらいならアメリカ人を雇えってことです。
アメリカの求人広告の中には、世にも恐ろしい「断るためだけに存在する求人情報が隠されている」ということです。
キャーーーーー!!
怖い!!
え、
もし、そこまでやっても、たまたま雇用条件にぴったり合うすばらしいアメリカ人が来てしまったら、どうするかって??
。。。。。その場合は、
「。。。。。(ごにょ)。。」 おっと誰か来たようだ。
さて、あなたもグリーンカード申請の深淵をのぞいてしまいましたね。
深淵をのぞく時深淵もまたこちらをのぞいているのだ by ニーチェ
深淵にのぞかれないように、今日はこのぐらいにしておきましょう。
普通の地方出身一家、ポム家は本当にアメリカに移住できるのか?????
是非応援よろしくお願いします。
第二十八回へ続く (この話は実録ですが、身バレ防止等の観点から若干のフェイクが入っています)
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第二十八回はこちらから↓
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