読書日記127「恋文の技術」-森見登美彦

友人に森見登美彦の本をおすすめされ、ファンタジー要素がなさそうなこの本を読むことにした。

恋文を書く物語だということは知っていたが、物語が文通スタイルで進んでいったため、驚いた。

作者特有の独特な言い回しに最初は慣れなかったが、だんだんそれが面白くなってくる。ほとんどの場合、心内語にならないような無意識下での考えを言語化したような文章はあまり見ないもので新鮮だった。

主人公が紡ぐ文章は研究のため1人遠い地に行かされ、自分と向き合わなければ出てこないものだったと思う。正直、自分は自分と向き合えているのか考えさせられた。



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