読書日記36「俺たちは神じゃない」ー中山裕次郎

同じ著書の「泣くな研修医シリーズ」が面白かったので読むことにした。この本は研修医ではなくある程度キャリアを積んだ意思が主人公である。

泣くな研修医シリーズとの違いハッピー主人公が心の中で毒を吐くところだろうか。コネで入ってきて、実力に見合わないポジションにいる医師に対する苛立ち、自分には過度に丁寧な敬語を使うのに看護師にはタメ口で指示を出す後輩医師などに主人公が苛立つ様子が描かれていて、共感できた。

印象に残っているシーンは手術用ロボットが誤作動し出血量が増えてしまう場面だ。医療用ロボットが少しずつ導入されているのは何となく聞いたことがあったが、イメージがわいておらず、この本でイメージを少し掴むことが出来た。医療のロボットが誤作動を起こした時、責任の所在がどこになるのか難しいところだと感じた。

泣くな研修医シリーズのようにシリーズものなのか分からないが、続きが出たら読んでみたいと思う。

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