読書日記34「悩め医学生」ー中山裕二郎

この本はやめるな外科医の続きである。
主人公が医学部の入学式に出席する場面から始まっていた。このタイミングで時系列が大きく戻ると思っていなかったので驚きだった。

医療ドラマの回想シーンで医学部の話が出てくることはあるが、医学生がメインのドラマはあまりない。他の巻では主人公が外科医になってからの話であるため、外科の話がメインだったが、この本では医学部で学ぶ内容や研修先の他の科の様子も知ることができ、面白かった。

中でも印象に残っている登場人物が、田村教授だ。将来医者になる人材を育てる者としての責任感を強く感じさせる人物で他人に厳しくする何倍も自分に厳しくしていた。
他人に厳しくするなら、自分にも厳しくなくては信用してもらえない。当たり前のことに改めて気づくことができた。

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