文字を読むこと
僕は時々文字に飢えるということを経験します。これを強く感じたのが、長期間海外にいて本を一切読めない環境にいた時です。幸いにも、電子書籍という便利なサービスがあったので読み漁りました。ちなみに、この頃は読書に全く関心を持っていませんでした。自分でも不思議に思うほど、本を読むというよりも、文字を読むことに深くのめり込みました。海外滞在期間中に早く紙本で文字を読みたくて、一刻も早く帰国したいとすら正直思うことも多々ありました。
そういった状況でなくとも、日常生活においても本を読めない日々が続くと、溜まったストレスを一気に解消するように文字を読みたい衝動に駆られ、夜通し本を読んじゃうことも屢々あります。(ちなみに昨晩も、寝る前に軽く読もうと思って手に取った本 (加藤周一 『文学とは何か』)が面白すぎて朝まで読んでしまいました…笑)
誰だったか忘れてしまいましたが、大戦中に戦場に赴いていたある作家は文字が読めない状況に辟易し、せめてもの思いで缶詰に書かれた文字を噛み締めて読んだそうです。
このように、人間には文字を読みたいという根源的欲求があるように思えてなりません。(あるいは何かを知りたいと言う知的好奇心なのか、詳しいことは分かりませんが)
最近文学の勉強を始めて言葉について考えているのですが、このアプローチから上記の欲求を説明できないかなと淡い期待があります。中でも詩や和歌を読むことは大きなヒントになる気がしています。
今日はそんなところです。お付き合いいただき、ありがとうございました!
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