専門を持つことの大切さ
YouTubeチャンネル「東大TV」にて、哲学研究者である國分功一郎先生の講座を視聴。
イタリアの哲学者、ジョルジュ・アガンペンを引用しながら、コロナ禍で政府が移動制限を課すことを国民が易々と受け入れていいのか?について論じている。大変面白かったので、ぜひご覧あれ。
動画の後半は質疑応答なのだが、その中にこんな質問があった。ちなみに文脈としては、今までEUに代表されるようにオープンであることが礼賛されてきたが、コロナで制限がかけられた今、排外主義ではないクローズドな空間が必要なのではないか、というもの。
なんだこの切り口は!面白すぎる!
生物学が専門の人ならではの視点である。何か一つ専門があるだけで世界の見え方はかくも変わるのだろう。
東大の仏文研究者、石井洋次郎先生のご著書『大人になるためのリベラルアーツ:思考演習12題』を思い出す。この本では、原発問題や倫理問題(なぜ人を殺してはいけないのか?など)について、様々な専門を持った学生たちがディスカッションをする。色んな問題が、多彩な専門的切り口で語られる大変面白い一冊だ。
専門を持つことの尊さを再認識させられた。
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