大人と子どもの共存

昨日はラ・フォル・ジュルネにてベートーヴェンの「皇帝」と「第9」を聴いてきた。このイベントはクラシック音楽に関心のない層が気軽に聴けるような機会を提供するために開催されているらしく、今年はベートーヴェンがテーマだ。

そのため、普段の演奏会よりも小さい子どもが多かった。

ただ、その分会場には落ち着きのない子どもが多く、周りの人の鑑賞の妨げになっていることも多々あった。もちろん来場者の年齢制限はなく、小さい子どもがクラシックに触れる貴重な機会ではあることは間違いないのだが、音楽に没入したい私にとっては厳しいものがあった。本イベントには小さい子を対象にした演奏会は用意されているし、託児所もあるのだから利用すればいいと思うのだが…。(もちろん親がどうしてもこの演奏を聴きたい!という思いもあるだろうが)

鬱々とした気分を残したまま、銀座の洒落た中華で晩飯をとったのだが、そこでもギャーギャー騒ぎ店内を走り回る子どもが二人いた。親の注意も甘く、子どもはやりたい放題。味は美味しかったのに雰囲気は少し残念だった。

子どもが生きやすい環境をつくることは大人(社会)の使命であって、それを一人一人が偽善ではなく真に思う心は何よりも大切だ。しかし、こんな場面に多く遭遇すればそんな心も錆びついてしまうだろう。

少子化の現代において、子どもと大人が共存する社会、地域、街をどうつくっていくかを考えることは急務だと思う。

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