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つちやそうた
2020年11月27日 17:25
見ているものは断片で、まさにひとつの物を二つに割ったその二つの内側に向かう表面のことで。黒く尖っていたり、丸く削られていたりする、小さい石、そこには陽が当たり白く小さく泡が輝いて見え、それは岩山の落ち着かない足元を悠然と登っていく動物の毛の束でもあった。拾い上げられなかった石ころ、海辺に、浜にたどり着く頃に岩壁たちは全て小さくなっている、その無数の、数える事の出来ぬ量の、ひとつひとつを手に取り見