【INFJ】ドアスラムしてしまったESTPのあの子の話。
私の性格タイプは【INFJ】
大人数とワイワイするよりも、気の許した友達と穏やかに過ごしたい。
正論を言って関係が悪くなるなら、自分の意見を言わないようにして穏やかに関係を保つ。(だけど自分の意見はあるので、そのギャップで悩む)
何かする時とりあえず動いてみるのではなく、計画を立ててそれに沿って行動したい。
ざっと私の性格はこんな感じ。
それに対して正反対の【ESTP】
(※これはあくまで私の独断と偏見のイメージです)
鬼ポジティブのザ・陽キャ。
クラスのリーダーで「みんなこうしようぜ!」と言い出すタイプ。
今起きている問題に対し「じゃあこうしよう」と現実的な意見を出す現実主義者。(理想の解決策ではなく妥当な解決策を出してくる)
自分の意見に自信があるので突き通すし、それで関係が悪くなってもしょうがないと割り切れる。
一に行動、二に行動。
「やってみなきゃ分からなくない?」精神で、どんどん行動を起こす。
今を最大限に楽しむESTP。
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正直めちゃくちゃ憧れる。
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心配性でネガティブだし、行動を起こそうにも失敗したくないから慎重で一歩を踏み出せない私からしたら、「本当に同じ人間なのか?」と伺いたくなるほど、行動力がすごいし、鬼ポジティブだし、失敗しても「そういう時もあるさ」と割り切っている。
こういう風に生きれたら楽なんだろうなと思う時もあるけど、きっとESTPさんもそれゆえに悩みがあるのかもしれない。
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さて、ここから本題。
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遠くから見ている分には、尊敬するESTP。
しかし一緒に過ごすとなると、話は別だ。
よく「嫌いな人いる?」と聞かれても、「嫌いな人はいない。苦手な人はいる。」と答えていた。
でもそれなりに付き合えてはいたし、あからさまに嫌っている態度を出したりはしなかった。
こちらから無理に近づかないようにしてたし、だいたいそういう人はなんとなく察して最低限の付き合いにしてくれる人が多い。
いわゆる当たり障りのない関係を気付くのだ。
しかし、私の人生で「この人本当に無理だ」と思った人が数人いる。
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その一人が、小・中学校の同級生だったAちゃん
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Aちゃんから積極的に話しかけてくれて、家が近かった事もあり一緒に帰る仲になった。
明るいけど、結構強引なところがあるAちゃん。
「今日遊べる?」と急に電話がかかってきたし、「今日塾がある」と言っても「その前に遊ぼうよ!ちょっとぐらいなら大丈夫でしょ」と押しが強かった。
それまでは週1回遊びに行く程度だったのが、急に「今日遊びに誘われたから行っても良いか?」「塾の前に少し遊んできても良いか?」
と頻繁に言うようになったので、さすがに母も少し警戒していた。
一度遊びを断った時に、家までAちゃんが来たことがあった。
正直参った。
予定がなくたって、それは1人の時間として大事に過ごしたかった。
だから暇ではないし、私の時間を奪わないでくれとも思った。
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そんなことがあっても、Aちゃんとはそれなりに付き合っていた。
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6年生の時に、Aちゃんとは関わりのないBちゃん・Cちゃんと仲良くしていた。
2人といると気が楽だったし、よくキャッチボールをして遊んでいた。
とても楽しくて「中学生になったら3人でソフトボール部に入ろう」と約束した。
そして中学校に入り、部活を決める際にAちゃんから「何部に入るの?」と聞かれた。
私は「ソフトボール部だよ」と答えた。
Aちゃんは運動神経良かったし、テニス部かバスケ部に入ると思っていた。
Aちゃんの友達はテニスとバスケと志望する子が多かったからだ。
そんな中、急にAちゃんが「私もソフトボール部に入る!」と言い出した。
BちゃんとCちゃんに、その事を伝えたら2人とも嫌そうな顔をした。
2人は直接関わりはなかったが【目立つタイプだしトラブルメーカーだ】というイメージを持っていたらしい。
2人とも「じゃあソフトボール部は辞めようかな」と言いだした。
なんとか説得し、私はBちゃんとソフトボール部に入部した。Cちゃんはテニス部を選んだ。
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もちろん、Aちゃんもソフトボール部に入った。
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私の年代は志望者が多く1学年10人が入部した。
そうなると、自然とグループ分けがされてくる。
Aちゃんともう1人の子(Dちゃん)が1軍。
そして後の8人がいわゆる2軍(その中でも少しグループあり)というような立場になった。
Aちゃんは先輩から可愛がられた。
明るくて先輩の機嫌をとることがうまく、自分から声をかけに行ったりしていたからだ。
しかし同級生の集まりだと、高圧的で自分の意見を押し通そうとした。
片付けの際も、先輩と話してばかりであまり手伝ってくれなかった。
だから同級生からは嫌われていたし、Dちゃんとペアでいることが多かった。
Dちゃんは良い子だった。
明るくて自分の意見はあるけど、ちゃんと周りの意見を聞いて合わせようとしてくれる子。
2人で話しても苦痛ではなく、いつもニコニコ話を聞いてくれた。
たまにDちゃんから、Aちゃんの事について愚痴を聞く事もあった。
そりゃあストレス溜まるよなと思いながら聞いていた。
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今思うと、私はいつもAちゃんにビクビクしていた。
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もちろん楽しい時もあったし腹を抱えて笑う時は、Aちゃんといる時が多かった。
しかしその一方で、暗い顔をしていたら「私が何か悪い事をしてしまったか?」「どうすれば機嫌を治してくれるのか」とよく思った。
そして、私はなぜかよく「部内の悪口相談所」になることが多かった。
みんなと仲良くできるように努めていたし、おそらく「そんな事言われたの!?嫌だよね、そんなこと言うの。」と共感するようにしていたからなのだろう。
そのためよく、Aちゃんから「○○ちゃん、私の悪口言ってなかった!?」と言われた。
気を遣って「そんなこと言ってなかったよ」と誤魔化しても、「そんなことない!絶対言ってたよ!嘘つかないで正直に言ってよ。」と言われたもあった。
今考えると、つくづくそんな役回りである。
ある時、Aちゃんが急に「私にひどいことされた」と言いふらすことがあり、周りから「何したの?」と言われることもあった。
さすがに我慢できず一度、聞いてきた男の子に「知らんわ!うちなんもしてないわ!なんで私が悪いみたいに言われなきゃの!?」とブチ切れたことがある。
その男の子は何も悪くないから、今思うと本当に申し訳ない。
ちなみに、その男の子とはたまに連絡を取り合う事もあるので、今後会うことがあれば謝っておこうと思う。
*
そんなこんなでAちゃんに振り回されることが多かった中学時代。
*
高校は別の学校に行った。
それでも、家が近所だったのでたまに会うことがあった。
一緒に夜に散歩に行ったり、将来は何をしたいのか語り合ったりもした。
誰にも言えなかった事を、Aちゃんにポロッと言ってしまった事もある。
しかし、どうしてもAちゃんとは合わないなと思うことがあった。
Aちゃんは、よく違う友達と遊んでいる時に私に「来ないか?」と誘ってきた。
あらかじめ「○○もいるけど来ない?」と聞く時もあれば、行ったら普段私が話をしないような友人が数人いる事もあり、その度に早く帰りたくて仕方なかった。
それにAちゃんはあるとき
「Dちゃんは好き、私の言った事を受け入れてくれるから。逆にEちゃんは苦手、すぐに私の言った事を否定してくるから。」
と言ったことがあった。
DちゃんとEちゃんは双子だった。
その時に思った。
「Aちゃんは自分の意見に賛同してくれる子が好きなんだ。だから自分の意見を否定されると、自分自体を否定されたように感じるから、その子を嫌いの対象として見るんだ」
私はEちゃんが好きで仲が良かった。
クラスのムードーメーカーでいつも面白くて、みんなの意見を大切にして、間違っていることには「それは違う!」と声を上げて言う子だった。
だから、そんなEちゃんを悪く言われたことがすごく悲しかった。
そんなことが重なり、私はAちゃんの連絡先をブロックしてしまった。
しばらくして、そんな事を知らないAちゃんとEちゃんとバッタリ会った。
「ラインしたけど、連絡が帰ってこない」とAちゃんから言われた。
ギクッとした。
「ごめん、ライン新しくして消えちゃったんだだ」と誤魔化した。
後から、Eちゃんと2人になった時に
「実はブロックしてたんだよね。どうしても関わりたくなくて」と言った。
そうしたらEちゃんは
「そうだと思ったよ、だから一生懸命フォローした(笑)」と言ってくれた。
*
どこまでも優しいEちゃん。
*
今は教師をしている。
子供が好きで、面倒見の良いEちゃんにぴったりな仕事だ。
一方、Aちゃんは保育士になったようだ。
EちゃんのSNSで「Aちゃんが結婚した」という事を知ったが、お祝いメールは送っていない。
SNSでフォローがきたが、私からフォローはしていない。
私は本当にAちゃんに対して心のシャッターを固く閉じてしまった。
今思うとAちゃんは典型的なESTPだった。
明るいけど、10言わないと言いたいことが伝わらなくて、徹底的に自分の意見を押し通し、なんとかなるさと周りを巻き込むタイプだった。
繰り返すが、遠くから見ている分には尊敬する。
しかし、どうしても近くにいるとダメなのだ。
人間この先、たくさんの人と出会う。
いい出会いもあれば、悪い出会いもある。
今はSNSで昔の同級生とも、ずっと繋がっていくことはできる。
しかし私は、Aちゃんの手を離す事を選んだ。
申し訳ないと思っているが、後悔はしていない。
誰とでも繋がれるこんな世の中だからこそ、私は私の居心地が良いと思える環境で過ごしていきたい。
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