BLと心の闇③

素直になれない心や言動
なぜあの人は、あんなに天真爛漫で邪気がないのだろう?
なぜそんなに屈託なく自分をさらけ出せるのだろう?
ワタシとあの人の何が決定的に違うのだろう?

考えてる最中はまともな思考が出来ていない、当然ながら。
しかし、苦しいながらも都合のいい考えは湧いてくるもので、自分は何も悪くない、相手は恵まれた環境のお陰で、ああなれたのだと無理に納得する。
そして、ひとまず考えるのをやめてみる。

しばらくたって、忘れた頃に点と点が繋がる。

想像していた以上の「幸せな状態」が手に入ってしまうと、軽いパニックみたいになる。
当然嬉しい、嬉しすぎてどうしていいかわからない。
喜びをどう表現していいのか、にすら戸惑うのだ。
最悪の状態を想像することには慣れているけれど、幸せについては考えたことがない。幸せへの閾値が非常に低いのだ。
もしかしたら、これは自分の勘違いかもしれない。うかれていてはいけない。
こんな都合のいいこと、現実にあるわけないと思ってしまう。
夢なら醒めないで、に似ている。
しかし、相手はただ喜ばせたい、大事に思っていると言葉や行動で伝えたいと思ってくれているだけなのだから、それなりの反応がほしい。
そこに、無反応もしくは塩対応のワタシ。
相手にしてみれば、あれ?嬉しくないのかな?となる。
リアクションが薄くて、本当に申し訳ない。

そして、相手の顔色を窺うのは変に得意なので、これではいけない、どうにか反応しなくてはと思うが、愛情表現の仕方がわからない。挙動不審なワタシ。
どうにか考えあぐねてとった行動もチグハグだ。
好き同士が、相手を思いやるがゆえにすれ違う。

警戒心むき出しの野性動物を手懐ける、ではない。
多少は心や身体を許しているはずだと思っていたのは勘違いだったのか?
相手から滲み出る残念感。
もらってばかりで何も返せないワタシ。
無償の愛なんて、そうそうあるもんじゃない。そしてワタシはそれを享受できる存在ではない。
本当には、愛されたいのに、愛情を持って触られるのも、欲情されるのも怖い。それが相手なりの愛情表現だとわかっていても、怖いのだ。
でも時々、受け入れられるときがある。
すべてのスキンシップを拒む訳ではないのに、急に心を閉ざし拒む。
こんな訳のわからないヤツ、めんどくさいに決まってる。
それも、イヤと言えば無理強いしない人だとわかっての我が儘。
そう、相手を試しているのだ。
残酷だ。


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