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ウィズみるVol.1〜のらぼう菜〜

ウィズみるとは、「料理と楽しむ、食材の魅力や人とのつながり」をコンセプトにした間借り小料理屋です。

毎月、主催者みーる( @chococo1022)の推し生産者さんをお迎えし、
生産者さんの食材をメインとした料理をお作りしています。

コラボレーターは冨澤ファームさん

第一回目となるウィズみるの営業では、東京三鷹市の冨澤ファームさん( @tomizawa_farm )のお野菜を使わせていただきました。

冨澤ファームさんは、明治時代から代々続く農家で冨澤剛さんが4代目。年間約30品目の野菜や果樹を育てておられます。
地域との関わりも濃く、学校の非常勤講師や様々なコラボイベント、定期的に開催されている毎月第四土曜日の「畑のオープンキャンパス」など、年齢や立場を超えて多様な方が集まる「場」の農園を営まれています。

冨澤さんとの出会いは2022年3月。
都内に引っ越してきた後、生産者さんとのつながりを増やしたいと考えていたときに、友人のくるみちゃんの誘いでオープンキャンパスデイに参加させていただいたことがきっかけです。

その後、初めての主催イベントでコラボさせていただいたのをきっかけに、冨澤ファームさんの規格外野菜を使ったパウンドケーキ作りをお手伝いするなど、多方面でご一緒することができました。

▼パウンドケーキ作りについて取材していただいた記事はこちら

初イベントは全国各地の農家さんの食材をぎゅっと詰め込んだランチプレートをかえるちゃんと一緒に販売。たくさん勉強することもあり、貴重な経験となりました。

いつも暖かく、大きな器で見守ってくださる冨澤さんだからこそ、新しい挑戦の第一回目にコラボさせていただきたい。そう思いお声がけさせていただきました。

メイン食材は「のらぼう菜」

東京江戸野菜の1つであるのらぼう菜という野菜をご存じですか?
のらぼう菜は菜の花と同じアブラナ科の仲間で、東京西部や埼玉県など中心に栽培され、3月中旬から5月頭まで収穫できる春野菜です。

のらぼう菜畑の様子
成長すると、1m近くまで大きくなるので驚きです

そんな、のらぼう菜の特徴が葉と茎で2度楽しめる食材であること。
葉の部分は苦味やクセが少ない、甘い菜の花のような味わいなのに対し、
茎の部分はまるでアスパラのようにジューシーでみずみずしい。
油との相性が良いため、シンプルな炒め物のほか、パスタなど様々な料理に合わせることができます。

オリーブオイルでさっと焼いたのらぼう菜グリルは格別のおいしさ

4月営業の当日提供メニュー

のらぼう菜を初めて食べる方にも、その魅力をたっぷりと知ってほしい。そんな思いでのらぼう菜やカブ、プチヴェールなどの春野菜を使った料理を全6品作らせていただきました。

❶のらぼう菜の洋風レモン白和え

一品目。のらぼう菜のみずみずしさを活かすのに、なめらかな白和えは絶対に合うと確信。和洋中どんな料理とも相性抜群な特徴を活かし、オリーブオイルやレモンを効かせた洋風仕立てに仕上げました。

茹でて2〜3cm幅に切ったのらぼう菜に和え衣を
たっぷりと絡めます

実は事後アンケートで人気第一位だったのもこの料理。ナッツの香ばしさやザクザクとした食感、ほのかなレモンの香りがのらぼう菜の魅力を引き立ててます◎

❷焼きカブポタージュ

今回はカブの葉と油揚げで作ったクルトンをトッピングし、食感のアクセントを出しました

ポタージュといえばカブ!と言うほどカブのポタージュが大好き。カブのほっこりとした風味に心も温まる気がして、皆さんにも是非食べてもらいたい!と選びました。

カブは最初から茹でて柔らかくするのではなく、バターで焼いてから作るのがポイント。さっぱりとなめらかな味わいにコクが加わり、なんとも言えないおいしさに早変わりします♪

❸のらぼう菜とプチヴェールのオーブン焼き

野菜をグリルすると、適度に水分が抜けて表面はこんがりパリッと、素材の味も濃くなる。野菜料理の中でも一番好きな食べ方です。今回は葉物野菜だったので水分が抜けすぎないよう、高温短時間でさっとグリルしました。

❹のらぼう菜を楽しむ2種の春巻き

のらぼう菜の「茎まで味が濃く甘みを感じる良さ」を活かすため、あえて茎と葉を分けて2種類の春巻きにアレンジしました。

▶︎のらぼう菜の葉っぱカレー×クミンそぼろ

インドカレーで有名なサグカレー。日本ではほうれん草で作るのが定番ですが、実は本場では菜の花を使って作るんだとか。同じアブラナ科である「のらぼう菜」で作ったら絶対おいしいんじゃないかな…という妄想から生まれました。クミンを効かせた大豆ミートそぼろと、濃厚クリーミーなのらぼう菜カレーが相性抜群で、好評でした◎

▶︎のらぼう菜茎×エビのエスニック風

茎はアスパラのようなみずみずしく甘みがある特徴を引き立たせるため、エビやナンプラーなどの魚介系の旨みを合わせました。
ほんのりレモンの香りが食欲をそそり、最後まで飽きずに楽しんていただけました◎

❺のらぼう菜とカリカリ梅じゃこの玄米いなり寿司

カブの葉ナムルを添え物に

第一回目の営業は4月初月のお花見シーズン。お花見のお供といえばいなり寿司!ということでお店でも提供させていただきました。玄米のコクがある味わいにカリカリ梅やとびっこの食感がアクセントに。じゃこのやさしい旨みがのらぼう菜と相性良く、春の定番しようかなと思うほど満足な味に仕上がりに!

❻ガトーキャロット

イースターの時期も近いということで、デザートにはにんじんを使った焼き菓子を準備。冨澤ファームさんで一緒に製造しているパウンドケーキシリーズから、ずっしり濃厚なキャロットケーキを準備。

ドリンクメニューでは桜ソーダーで季節を楽しんでいただきました🌸

<のらぼう菜アレンジレシピ>

のらぼう菜とじゃこの混ぜごはん

ごはんを炊く際に昆布と料理酒を入れることで旨みが増し、素材の味がひきたつ混ぜごはんになります。
具材となるのらぼう菜は、こんがり焼いた香ばしさがポイントですが、茹でたものを混ぜても大丈夫◎春の味覚をぜひ、お試しくださいね!

<材料 2合分>
■ごはん
・米 2合
・昆布 2g
・料理酒 大さじ1
■具材
・のらぼう菜 50g
・ごま油 小さじ1
・しらす干し 40g
・塩 ひとつまみ

❶米は洗い、30分浸水させ水気を切っておきます。
❷炊飯釜に1、料理酒を入れて、2合の目盛りまで水を注ぎ混ぜ、昆布をのせて炊飯します。

❸のらぼう菜は軸を1cm幅、葉を2cm幅に切ります。フライパンにごま油を入れて中火で熱し、軸を炒めます。焼き色がついたら葉を入れ、しんなりとするまで炒めて火から下ろします。

❹2が炊き上がったら昆布を取り出して全体をまぜ、3、しらす干し、塩を入れて混ぜて完成です。

4月の皆様からのラブレター紹介💌✨

第一回目から満席のご予約で幸せでした
お土産ののらぼう菜をお家で様々な料理にアレンジする声が◎たくさん楽しんでもらえて幸せです

農家さんのお話を聴きながら、野菜を見て知って食べる。
そんな料理と楽しむつながりをたくさん楽しんでもらえたら嬉しいです☺️
今回の営業をたくさん支えてくれたメンバーと、遊びに来てくださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。

ウィズみるでたくさんの方と繋がれるのを楽しみにしています!

ウィズみる〜料理と楽しむ、食材の魅力や人とのつながり〜
毎月第一日曜日 11:00~15:00
完全予約・二部制営業
東京メトロ「赤坂見附」より徒歩3分、東京農村ビル1階
👉ご予約:Peatixにて
👉 公式Instagram: @with_miru

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