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息子がパウ•パトロールを見て号泣した日

ある晩、パウ•パトロールの映画を見ていた息子が「チェイスが捕まっちゃったー」と泣きながらお風呂場に駆け込んできた。

息子は私が入浴中に毎晩YouTube 上の短編動画を見ている。ちょっと前までは、機関車トーマスにはまり、最近はパウ•パトロールがお気に入りだ。

この日はYouTube上の動画ではなく、Amazon プライムで公開されていたパウ•パトロールの映画を見ていた。

駆け込んできた息子を連れてスクリーンを覗いてみると、ちょうどチェイスが仲間たちに助けられる場面が流れていた。その日の動画タイムはここでおしまいにした。

よほど心をかき乱されたのか、息子はお風呂に入るまでの間、口数少なくゴロゴロしていた。そして、寝ようとお布団の中に入ると、「Amazonのはもう見たくない」とつぶやいた。

毎晩動画タイムを楽しみにしている息子のらしくない発言だった。刺激が強過ぎる内容だったのか、3歳児には適さない映画だったのか。

不安になって息子が寝た後、ダイニングで一人映画を見てみた。失敗続きで自信を無くしたチェイスが、仲間たちとすれ違い、一人で街へ飛び出したら、敵に捕まってしまった、というストーリーだった。

チェイスの境遇に感情移入して、号泣してしまったのか。他者の心の痛みを感じ取ったり、他者の境遇に心が動かされたりすることは心の成長の証だ。普段はお調子者な息子の繊細な一面を垣間見た。

人はいつぐらいから内省して自分の気持ちを言葉にできるようになるのだろう。息子が自分の心の動きを言葉にしてくれるようになる日が待ち遠しい。


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