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99に1匙の嘘あるいは99に1匙の真実を


vol.2

きみの話がフェイクだらけなことに気づいたのはいつだっけ
もうずいぶん前のようでつい最近のような気がする
ひとつまみの嘘とひとつまみの真実だけをその言葉から読み解くことがわたしの頭を回転させる唯一のゲーム
わたしがたったひとりで永遠に迷い込んだ螺旋階段と迷宮 こたえなどなく 応えなど要らない
淀みなく語られるそのことばのほとんどがフェイクだとしても一生笑って騙されてあげるし 真実が含まれているのならそこは注視して大切にしておきたいそこだけは見逃さずに捉えておきたい視界の隅にちゃんと その少しの真実こそがきみの本質だから

息を吐くように嘘をつける人間がわたしは好きだよ

きみはわたしに興味がなくてだから好きなんだけどわたしが何者でなにをしている誰なのかいまだに知らないだろうし知らないままでいいんだよというのをきっとわたしは一生伝えられないまま死ぬ そしてきみは死線を越えてやるべきことをやり続けるだろう そうでないとならないと思うし 願わくば

わたしの人生を先回りなんてしなくてもやるべきことは他にあることなんて当たり前に知っていてほしいし知っているだろうしそう、それもその場のハッタリだったとてその言葉で生きてしまうわたしがいる限りすごく大丈夫で居られるからね
知らないふりしてあげるよぜんぶ

いまがいちばんわたしらしくてきみのことを好きでいる時間を尽くせるならそれでいい
好きをやり尽くして捨てられるなら本望

あなたにしなないでなんて言わないし、でも生きててねっていう言葉はなんどでも伝えると思う生きている魂だからあいしているしだいきらい
それはあまりに愛憎だし似ている魂を持っているのだから避けられなくてそれでも出会わないよりずっとマシだったからそれで良い

助けられないなにもできなくて情けないとか綺麗事でしかないのただ非力で無力なことなどわざわざいうまでもなくそれを発することでそんなことないよ必要だよって言われたいだけでしょ承認欲求はひとの同情で得るものではないだろ忘れてたはわざとだよと同義なこと知ってた?さちこかよ
ばかみたい

わたしが居たって変わらない夜ばかりってわたしは知ってるから強いんだよ 強くなりすぎてごめんね

𝓛𝓸𝓿𝓮 𝓪𝓯𝓯𝓪𝓲𝓻












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