見出し画像

飛んだのは一度だけ。

以前にも書いたけれど、副作用の出る出ない、症状が重い軽いは人それぞれ。中には【まれ】と言われる症状が出ることもある。私も【まれ】を引いてしまった一人だ。宝くじには当たりたいけれど、まれな副作用には誰も当たりたくはないよね。

このつらい副作用。治療が終われば治まる、終わると思っていたけれどそうでもないらしい。ほとんどの症状は治療が終わると治まるらしいのですが、中には付き合いが長くなるもの、ずっと付き合っていくことになるものもあると聞きました。ドセタキセルによる副作用は長期に及ぶみたいです投与が終わってもそこかしこに残る副作用とまだまだ付き合っていくことになるのかな?

抗がん剤の副作用と言うと嘔吐や脱毛がすぐに頭に浮かんでくると思います。実際 私もそうでした。だけど代表的な副作用と説明を受ける症状意外にもいろいろ起こるんですよ。

娘にも気を付けてみてもらっていたので大丈夫だと思っていたし、もちろん自分でも注意し、気を付けていました。だけど、これが起こるんですよね。幸い大きな怪我や事故にはならなかったので良かったです。

どんなことがあったかというと、

抗がん剤治療が始まってしばらくの間は急に不安になることがしばしばあって、一緒に出掛けた娘を見失って焦ったり、自分がどこに居るのか分からなくなったり、もの忘れが頻繁に起こったりもしました。不安になって調べてみると、【ケモブレイン】というのがあることが分かりました。

【ケモブレイン】とは、がんの治療などによって生じる認知機能の低下ということで、一時的にもの忘れしやすい、集中力が続かない、同時に複数のことが出来ない、判断力が低下するなどの症状が起こるという。

まさにこれだと思いました。

治療中に症状が出始める人もいれば、終わってから出る人もいるそうです。短期間で症状がなくなることもあれば、反対に長く続くこともあるようです。


ケモブレインでの失敗ーーー。

消したはずのガスが点いていてびっくりしたことがありました。弱火にしたのを消したと思っていたらしいです。使わないのに火を点けていたこともありました。そんなことがあってからは調理が終わった直後に娘からの声かけがあるようになりました。また使っていない時はロックをかけるようにもなりました。あと、言ったことを忘れてたり……。

これはケモブレインではなく末梢神経障害でのこと。足元には十分気を付けていたのに、ある日、『ドスン!』という大きな音とともに床に倒れ込んでいました。一瞬自分でも何が起きたか分からなくて、何事かと慌てて2階から降りてきた娘に「飛んだ」と一言。状況からみると敷いていたラグに足が引っ掛かったようで、1メートルほど前に飛んだ形になったらしい。

自分が思っているより足が上がっていなくて段差や階段で引っ掛かったり、つまずいたり、転びそうになったりすることは今までにもたまにあったけれど、治療が始まってからは段差のない所や普段なら大丈夫なちょっとしたものに足を取られたり、引っ掛かったりすることが増えた気がする。

今回は打ち身程度ですんだけれど、大きな怪我をしないよう気を付けようと改めて思った出来事でした。(以後、飛んではいません)


失敗談?は他にもあったように思うのですが…、思い出せないのでまた思い出した時にでも書ければと思います。


最後に、副作用は出るものだから仕方がないと思わず、ちょっとでも気になること、気になった症状はメモして診察時に主治医、看護師さんに一応話しておく方が良いと思います。

記事を読んでいただきありがとうございます。 いただいたサポートで美味しいものを食べに行こうと思います!