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視覚の移行(3)目と口を焼く

日々視覚の移行の練習をしていると、それに関連する夢を見ます。最近の夢の教えで印象的だったのは、母親が子供の目と口を焼くというものでした。

病気の子供の夢

ある病気を患った子供達は、その病気ゆえに、目と口で快感を得るといいます。それを防ぐためには、毎日母親が子供の目と口を焼かなければなりません。子供の目と口は火傷でただれて痛くなります。
子供は「これで今日の夜は痛い痛いだから大丈夫だね」と言っていました。担当の看護師によると、この治療法は喉の奥の生命維持に関わる部分のすぐ近くまで焼くので、大変危険が伴うといいます。しかし、闘病のためには、母親はそれをするしかないという話でした。

金星化

目と口で快感を得るというのは、目と口が金星化しているというような意味に捉えることができます。目の金星化とは、例えばこの世の形あるものに惹かれたり、物質を見ることで絶えず印象を得ることから離れられないような状態です。私たちは起きている間、常に何かを見ていて、目に入ってきて、やめることができないのです。

例えばオーラ視の練習をしていても、多くの初心者は、壁の前に立っている人のオーラを見ようとしても、後ろの影が気になったり、足元にあるコンセントが気になったりして、それが邪魔に思えて上手くいきません。物質の視覚から離れることをやってこなかったので、すぐに物質に目が留まり、そこから離れられないのです。

口の金星化は、食べ物を味わうことでしょう。口なのでしゃべることや言語に関係すると思うかもしれませんが、夢では子供の口を焼いて塞いだあとも、子供は「これで今日の夜は痛い痛いだから大丈夫だね」と喋りました。つまり言葉に関することではなく、十二感覚でいうと、魚座の味覚に関係する部分を焼いたのです。味覚の金星化とはなんでしょうか。例えばテレビでは、流行の食べ物や、土地の名物、大食いなど、食に関する番組が多すぎますし、人間は毎日何かを食べたいと思ったり、実際に食べることで満足したりしています。単なる肉体の維持に留まりません。

天の母は、我が子の視覚と味覚の病気を焼くことで、「感覚の金星化」という病気を治そうとしています。物質を見る視覚を使おうとすると、「痛い痛い」になるよ。物質を食べると「痛い痛い」になるよ。だから子供は、物質を見ないようにして、非物質を舐めまわします。
この夢を活用した練習としては、視覚の移行中に物質を見ることに捕らわれたら、痛いと思ってすぐにやめれば良いと思います。そして、何かを食べることに注意が向いたら、これもまた痛いと思えば良いでしょう。おいしい?とんでもない、痛い痛いです。食べることは最小限さっさと終わらせて、それよりもエーテル体や暗闇を舐めまわすのです。

乙女座と魚座

舐めることと見ることは対になっていて、十二感覚をサインに当てはめると、視覚は乙女座で、味覚は魚座でオポジションです。赤ちゃんは何でも口に入れて舌で確認し、そのあと目で見たりしますが、非物質界に視覚を移行させたいなら、味覚も連動するのがよいのでしょう。思うに、非物質界の味覚と視覚の関係は、物質界のように、舐めたら見て確認する(或いは見てから舐める)というのと少し違うように感じます。

私は暗闇の中で踏み台昇降をしていますが、この時、暗闇を舐めまわすと、青い光や、暗闇の中にあるさらに暗い闇などが、いつも以上に活発に見えるようになります。舐めるとは、ある意味そこに無防備に飛び込むことで、舐めているつもりが食べてしまったり、反対に食べられたりと、全身で把握するような感じがあります。するとそれが視覚にのぼってくるという感じでしょうか。

看護師さんの言う危険とは、この全身で飛び込むことに関係するのではないかと思います。

味覚と触覚の違い

暗闇を舐めまわす時、触覚を伸ばすのと似ているようで違います。触覚は決して混ざりません。触覚は触れることで感じて理解するので、自分の外側に何かがいるのですが、味覚は一体化して、自分の内側で知ることになります。私はまだ練習中なので、味覚の移行も、味覚と視覚の連動も、まだまだこれからですが、練習で感じたことをまとめました。引き続き練習してゆきます。

マガジン:視覚の移行

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