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ポリアモリーの友達が失恋したら

私が友人に感じた「シャットアウト感」

よく巷である会話

A子(A男)「恋人と、うまく行かなくなっちゃった」
友達「あんな人、前からあなたには合わないって思ってたよ。あなたにはもっと良い人いるよ」

これは友人として、失恋で苦しんでいる友達を助ける優しさの言葉なんだろう。早く忘れて前に進むお手伝い。

私は数ヶ月前にこれを友人に言われた時、果てしない違和感を感じた。傷つく、というよりも「あ、もうこの友人にはの私の愛する男性の話したくないし、会わせたくないな」と完全に心をシャットアウトする感覚。

その自分の中に感じた「シャットアウト感」は感じた事が無いくらい強く、ずっと体の奥に残っていて、理由が分からずにいた。
でも最近納得した。
そうか。それを私に言った友人(女性)は、モノガミー(単独恋愛者)だからだ!
モノガミーの愛の前提は、愛は一個で、1人にしか愛をあげられない。
「うまく行かない相手に愛をあげ続けてたら時間の無駄。だから止めさせなきゃ。」
って思考回路なんだろう。

でもポリアモリーの恋愛は、愛はいくつもある。関係が終わった後まだ私がその人を愛してたって全然構わないし、次の新しい人に愛を与えられるし、別に無理愛する事をやめる必要が無い。
逆に、魂の一部のように感じている人の事を悪く言うなんて失礼な人だなと友人に対して反感を覚える。

想像して欲しい。あなたには息子が数人いる。
友人があなたに向かってこんな事を言った。
「あなたには、あなたの息子さんの〇〇君より良い人いるよ。」
どんな気持ちがする?
は?私の大事な息子だよ?私の息子を私に面と向かって否定するってどういう神経してんの?って誰もが思うだろう。
つまり、私が感じた友人に対する「シャットアウト感」はまさにそういう感覚だったのだ。

(「ポリアモリーの愛は、母親が数人の息子に愛を与える 母性愛のようなもの」
こちら←のブログでも書いた事がある。)

ポリアモリーの友人との恋バナはアドバイス無しが無難

ポリアモリーの私は、恋愛の事を話す相手を選ぶ必要がある。
何か「あ、この人のこの発言嫌だな、モノガミー恋愛の枠の中で物を考えて私にアドバイスしてるな」と感じたら多分その人には距離をとるか、丁重に説明するだろう。
 もし皆さんにポリアモリーの友達がいて恋愛の話をする機会に直面したら、繊細になって言葉を選んで欲しい。どんなコメントが失礼にあたり、どんなコメントが思いやりがあるととられるかは180度違うかも知れない。
 
 私から皆さんに何か助言するとしたら、ポリアモリーの友人との恋バナではアドバイスしない事。だってあなたが持っている何十年、何百回と重なる恋バナから培った知識と知恵は、それはモノアモリー恋愛の事でしょう?
あなたが、ポリアモリー恋愛の価値感や感じ方について全くの初心者であるという事を、エゴをいったん放り出し、受け止めて欲しい。
まっさらな「新しい価値観や性愛観を学んでいる」という視点を持ち、聞き役に徹する事が友人としてできる最高の行為だと思う。

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