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8月のクリスマス

山崎まさよしさん主演の映画。

山崎さんのアルバム「アトリエ」からのファンなのだけれど、映像作品を見ていなかったので、DVDをこの度購入。

山崎さん演じる主人公が最後死ぬことは前情報で知っていた(それもあって見るのをためらっていた)ので、覚悟はしており、泣く内容なんだろうなと構えていたので、心の準備ができている分、そんなに泣くかなと思っていた。

けれど、終わりの方のシーンで、最初の頃臨時の先生だったヒロインさんが正規の先生として赴任していった先の学校まで追いかけて、山崎さん演じる主人公が、声もかけず窓の外からヒロインの女の子が授業をするのを見つめるシーンで、もうだめだった。

そのときの山崎さんの表情が何とも言えないのである。胸がぎゅっとなる。

あと、印象的だったのは、死に向かっていくとわかっていながらも、淡々と紡がれていく、あたたかく何気ない日常の描かれ方。

主人公がいよいよ病院へ運ばれるところになるまで、悲しみに包まれる様子はそんなになく、日々をいつくしむように、宝物を手に取っていろいろな角度から光に照らして眺めるような、あたたかいまなざしがそこにはあった。

山崎さんの「8月のクリスマス」の歌詞どおり、「確かに僕がいた」のだ。

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