見出し画像

また、ゆりかもめに乗れる日を。

私は埼玉県に住んでいるが、仕事場以外への外出をほとんど控えている。

大好きな電車に乗ったのも、今年の2月末が最後だ。

家と隣の市にある仕事場との往復、たま〜〜〜〜〜〜にショッピングモール。移動手段はす・べ・て車だ。

なので、今日は我慢しすぎて今にも爆発しそうな電車に乗りたい欲、中でも好きなゆりかもめに乗りたい欲について書きます。

ゆりかもめはいいぞ。

まず、沿線のほとんどが海

私は海を眺めているのが好きなので、ゆりかもめの車窓からの風景は最高です。

さらに私は都会と海という組み合わせが大好き。海なし県なので海にまず憧れがあるが、さらに片田舎に住んでいるので、都会にも憧れがある。

田舎ののんびりした海もよいものですが、港とか倉庫とかビルが連なる海も好き。ウォーターフロント、海に面している都市を見るのが好きです。夜景もいいよね。

何で海に面している都市が好きかと理由を考えてみたんだけれど、海のある場所で行き交う人々の営みを見るのが好きなのかなあと。それも近くじゃなくてめちゃくちゃ遠くから。モネの風景画で人がぽつぽつと点になっていたりとかあんな感じ(と勝手に思っている)。

周囲に人っ子一人いない、自然に飲み込まれそうな秘境もたまには味わってみたいけれど、人の存在が付かず離れずの距離で感じられると安心する。

夜になるとライトで明るく照らされる大きなクルーズ船やブリッジ。電気が灯されるビルや建物。それらが照らされるのは、そこに人がいるからだ。

でも、そこにぐっと近づいて、距離を縮めて、そこにいる人を深く知りたいとは思わない。けれど、人のいるその美しい風景を、車窓から眺めたいなあと思う。まさに付かず離れず(そして、ひねくれている)。

都市ということから連想すると、ゆりかもめ沿線は一見正体不明の、天井が高い建物が多くて、そこもお好き。

地面から天井までの空間が広々としているのが好きです。どちらかというと閉所恐怖症の気があるので、いつでもどこにでも行けそうな、オープンさが感じられるほうが好きです。

ゆりかもめ沿線は、ぱっと見何の用途かわからなかったり、都会的でおしゃれな透明ガラス張りのめちゃくちゃ大きな建物ばかりなので、あの大きい建物はなんだろうと想像を膨らませてわくわくしたり、調べて答え合わせをするのも楽しい。(ガラス張りの中に人を見つけるのも楽しい)

ビッグサイト大好きです。心が高鳴る戦場(オタクなので)。きれいだし大きいし、白くて明るい感じもいい。それこそコロナの前はしばしば同人誌即売会に足を運んでいたのだけれど、最近まったく行けていないので、近場の海沿いでも何でもないきれいめの大きな倉庫を見て、ビッグサイトを偲んでめそめそする始末(めんどくさいオタク……)。

あと、ゆりかもめ沿線はそれこそ港湾都市として開発されていることもあり、ごみごみした、人がおしくらまんじゅうな印象はなく、洗練された感じがします。

水辺が近くにあるからか、ゆったり寄せる波の動作のように。都会だけれど、せかせかしていないのです。

一度、同人誌即売会の帰りに一人打ち上げまでにまだ時間があるからと、一人でビッグサイト駅から芝浦ふ頭駅までぶらぶら景色を見ながら歩いたことがあります(3センチヒールを履いた足が死にましたが)。

ビッグサイトから芝浦ふ頭まで歩いたことがある人ってどれだけいるんだろう……ちょっと統計とってみたい。意外といなかったら自慢したいわ(意外と多数だったらひっそり引っ込みます)。

そのとき撮った写真。

画像3

画像2

画像1

ビッグサイトから歩いてすぐの水の広場公園、有明西ふ頭公園、お台場海浜公園、そしてレインボーブリッジ……。海辺にて足で水をじゃぶじゃぶする人、砂浜で寝転ぶ人、テントを張る人、ランニングする人……。どこから来た人なのか、どういう関係性の人が集まっているのか、それを眺めながら時間を忘れてゆったりするのが好きだ。

画像4

↓これなんか色相変えたら、本の表紙かなんかにできそう(レインボーブリッジの遊歩道です)。

画像5

日常を忘れて、片田舎という日常から都会の非日常に飛び込みたくて。

時間の忙しなさをどこか遠くへ放り投げてしまいたくて。

でも、人と付かず離れずの距離感でゆっくりと過ごしたい。

ゆりかもめは、そんな私のわがままを受け入れてくれる電車だと思っています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?