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2021年度 新潟大学 法学部 前期試験 小論文 模範解答

校則には、「遅刻をしてはいけない」、「授業中は静かにする」、「廊下を走らない」など学校生活にかかわる規則や服装や頭髪などに関する規定などがある。こうした校則の必要性を肯定する論拠には、規則に従って生きることが社会生活上重要であることを児童生徒が学ぶことができるという教育的意義を校則が有するという点が挙げられる。この論拠に対する反論として、児童生徒を校則に従わせることが教育的意義を有するとは必ずしもいえない点が挙げられる。というのも、児童生徒が単に校則に定められているからという理由によってのみ校則に従うことは、規則に形式的かつ従属的に従っているに過ぎず、規則に従う意義を真に理解しうるとはいえないと考えられるからである。

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