生きるのって難しい

100日分の睡眠を一気に取ろうとしても
ベランダから重力に身を任せようとしても
高速な鉄の塊の下に潜ろうとしても
首で全体重を支えようとしても
身体という袋を破いて中身を溢そうとしても
全身にガスをめぐらせようとしても
自分を水や火のエサにしようとしても
電気の通り道になろうとしても
自分をキンキンに冷やそうとしても
それ以外の方法であっても

もしログアウトに失敗したら
いろんなところがぶっ壊れて、
もっとつらくなるかもしれない
とじこめられてすべてをうばわれるかもしれない、
これ以上の苦痛は無理だからそうしたのに
苦痛がもっと増えるかもしれない
そんなギャンブルはしたくない
たとえ当選確率が100分の1でも

何かがわたしの電源を切るときがくるまで
時計の針とにらめっこして
何周したかを数えている

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