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現代アート研究

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現代アートを学び始めた外資系IT企業のプリセールス。 難解な現代アートを探求する学びの記録。
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2022年7月の記事一覧

オープンソースと社会課題

オープンソースの仕組み、みんながソースコードを閲覧して改善していくことができる。時に深刻なセキュリティ・インシデントを引き起こすことがあるけれど、全てが公開されていることで、世界中のプログラマーが問題解決のためのアイデアやコードを提供、改善することができる。ソフトウェアを巡るディスカッションは、ソースコード以上に、アイデアを提示し、交換し、よりよいプログラムを開発していく動きになっている。 結構古い記事、ここでLinuxの話題がでていたことが記憶に残っている。それがオープン

OpenSeaのレイオフに見る、NFTの次の段階

NFT界隈が失速というニュースがいくつか流れてきているのを眺めていた。そうしたニュースは、現時点の最大風速を見ていたり、予測だったりなので、そうなんだ、くらいで流していた。 OpenSeaに関して、雇用に関するニュースを見たとき、NFTは失速しているのだなと思った。 この人員削減の記事は、様々な見方ができると思うけど、成長しているのであれば人員を削減することはない。「暗号通貨の冬」と呼ばれており、急速に拡大した市場にブレーキがかかった。予測のできない急成長がいきなり無くなっ

NFTの展示問題

ArtyにNFT展示についてのコラムがあった。NFTに限らず、1990年代に台頭してきたビデオ・アートをどのように提示するのか?という問題(というか悩みだろうか)は存在していた。 古くて新しい課題なのかもしれない。 ロックダウンで閉じ込められていた時は、バーチャル空間に遊ぶことができた。そうしたバーチャル空間を彩るためにNFTは一役買っていた。フィジカルが大分戻ってきた段階で、これらをどのように提示するべきなのか、という点が大きくなってきたという。 NFTの場合は更に事

アート | ビジネス思考

社会人向け大学院に通い始めた当初は仕事に関連付けようとは思っていなかった。MFA(Master of Fine Arts)が取得できればいいだろう、それくらいに考えていた。このあたりのことについては、次のnoteにまとめた。 ところが、最近は現代アートの研究(修士論文の執筆経験)が仕事に役立っていると感じる。直接的ではないにしろ、アートを言葉で説明するということがビジネススキルと密接に関連しているように思う。 アートの研究が、仕事の何に役に立つのか?日常生活、世間には様々

六本木ギャラリー巡り

大学院修士課程を修了してからというもの、見る数は大幅に少なくなった。恐らくゼミの研究報告など、見たものをテキストにすることもなくなったからだと思う。 アニッシュ・カプーアが最終日ということを知って、暑い土曜日に出かけることにした。 気温が一度上がると5000億円の経済効果がある。どこかの総研系の人がニュースで語っていたような気がする。ただし、暑くなりすぎると人がでてこなくなり、逆効果だという。六本木は人が多かったような気がする。 駅からピラミデビルに向かうまでに汗が噴き