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イタリア高速鉄道の乗り方と比較

このnoteを開いていただきありがとうございます。

イタリアの移動で最も便利なのが多くの大都市を結んでいる高速鉄道です。

高速鉄道には国鉄を引き継いだ民営企業(JRのような形)のトレニタリアと、イタロという2種類の鉄道があります。

元々はトレニタリアが走っていた区間にイタロが参入した形になったため、運行区間はほとんど同じです。
運賃も両者が価格競争をしたのちに今の価格に落ち着いているのでそこまで差はありません。
そうなると比較すべきなのは車内です。今回のイタリア旅行で両方の鉄道に乗る機会があったのですが、車内は大きな違いがあったので、その内容をお知らせさせていただければと思います。

治安
イタロ:⭕️
トレニタリア:⭕️

Wi-Fi
イタロ:❌
トレニタリア:⭕️

コンセント
イタロ:🔺
トレニタリア:⭕️

座席間隔
イタロ:🔺
トレニタリア:⭕️

荷物
イタロ:⭕️
トレニタリア:❌


治安

イタリアはスリが多い国だと聞いていました。実際何回か狙われましたが、高速鉄道は乗るだけで10,000円近くかかるので、客層からしても物が盗られるような環境ではなかったかなと思います。実際イタロで隣に座っていた人はパソコンを置きっぱなしにしたまま席を離れていたので、日本の新幹線のような感覚なのかもしれないです。


Wi-Fi

Wi-Fiはトレニタリアの方が強いです。イタロにもWi-Fiは設置されているのですが、接続が非常に面倒臭く、うまくいかなかったのでWi-Fiを使用するのを諦めました。トレニタリアのWi-Fiは接続まで1分もかからないですし、強さも申し分ないです。


コンセント

コンセントはそこまで大きな違いはないです。両方とも各席ごとにヨーロッパタイプのコンセントとUSBの挿入口が設置されています。ただ日本のものを使う場合は変換器が必要になります。変換器を使った場合にイタロのコンセントだとUSBが塞がってしまい、同時に2つ以上のものを充電することができませんでした。トレニタリアは挿入口の位置関係的に変換器を使ってもUSBの充電もできたため、そこまで大きな差というわけではないですが、わずかながらトレニタリアに分があるかなと感じました。

座席間隔

座席間隔はトレニタリアの圧勝です。飛行機のエコノミークラスとビジネスクラスくらい違います。
ただ後述の荷物と大きく関係するところなので、一概にトレニタリアの方が良いとも言えない部分があります。それについては荷物の部分で記載させていただきます。

トレニタリアの車内はこんな感じ

荷物

イタリアの高速鉄道はイタロに「だけ」荷物を預ける棚があります。
成田エクスプレスに乗られたことがある方であればすぐにイメージがつくかと思うのですが、電車のドアから乗って、座席に入る扉の前の部分にスーツケースを入れる棚がイタロにはあります。
一方のトレニタリアにはそれがありません。これが座席感覚の部分で、一概にトレニタリアの方が良いとは言えない理由です。
イタロの場合は座席は広くないものの、大きな荷物を持っている場合は荷物棚に入れることができます。対照的にトレニタリアにはそれがないので、大きな荷物を常に自分の座席の横に置かなければなりません。隣に人がいなければ問題ないのですが、隣に人がいた場合は荷物の置き場所がないので本当に大変です。満席になることは基本的にないと思うので、空席に移動すればいいにはいいのですが、それもあまり良い手段とは言えないのでスーツケースを持っているか持っていないかによって判断するのが良いと思います。

結論

今回はイタリアの高速鉄道についての比較をさせていただきました。

結論から言うとスーツケースを持っていて、楽に移動したいのであればイタロ、移動時間中の快適さ(wi-fi、座席感覚)を重視するのであればトレニタリアを選択されるのがいいかなと思います。

双方の鉄道にはグリーン車のような上質な座席もあり、今回比較しているのは普通車なので、それより上のクラスの座席についてはあまり参考にならないかもしれませんがご容赦ください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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