コンサル業で身に付く汎用的スキルとは?
※記事タイトルの絵で黒塗りしている箇所、何が入るか分かります?
■当記事のターゲット
コンサルの仕事に興味がある、コンサル現役、元コンサル、
という方向けに、表題の件、現役外資コンサルマネージャが記載してます。
■表題の前提
➡一概には言えません。
ただ、一概には言えないにも関わらず、コンサルはつぶしがききそうとか、
次に別の仕事するにも役立つスキルが身に付きそうとか、よく耳にします。
➡一概には言えないものの「身に付きやすいスキル」というものが存在し、
それを以てコンサル所属から仕事を変えてもなお、活躍している先人たちが多数いるから、と考えます。
かつ、マネージャ未満の期間は、本当に個人により経験もスキルも多種多様となります。
とはいえ、どんな個人であれ、少なくとも管理職たるマネージャ以上となるのであれば、高いレベルで保有しているべきと期待されるスキルセットがあります。
それらが「コンサル業で身に付く汎用的スキル」と言えるのではないか、と考えた前提で先へ進みます。
■コンサル業で身に付く汎用的スキル
私がこれまでに積み重ねてきた経験を元に、整理したピラミッドストラクチャーが以下図です。
①思考するスキル
②ドライブするスキル
③表現するスキル
という3つの大分類があり各3つの内訳がある合計9つの力で構成されます。
これらは単純に3×3に並べただけではなく、優先順位順にもなっています。
つまり、①>②>③の優先順位があり、かつ、内訳においても1>2>3の優先順位があります。
よって、最重要スキルは「①-1.ゴールからトップダウンで考える力」、
この中において最も重要度が低いスキルは「③-3.各種ツールを組み合わせ駆使する力」と考えています。
■想定問答
「英語」も「技術」も1つの「ツール」であるとの考えです。
よって、「③-3.各種ツールを組み合わせ駆使する力」を構成する要素の1つという位置づけです。
もちろん「ツール」を何も駆使できずしてクライアントへの価値提供は出来ない為、何かしらのツールを駆使できる必要はあります。
ただコンサルとして重要なことは「クライアントへ価値提供が出来るかどうか?」に応えることであり、「特定のツールを駆使できるかどうか?」に応えることではないとの考えです。
事実、例えば外資系企業においても英語が得意でない人が、特定の仕組み構築などの得意領域を活かして価値提供出来ている、という例は多数あります。
「コミュニケーション力」という言葉は非常に定義があいまいで不透明、と常々感じています。
ただ重要なことは「コミュニケーション」というツールを使って、いま何が成し遂げたいゴールか?という明確な目的を持ち、目的達成に向けて周囲をドライブしていくこと、こそが重要と考えます。
よって「コミュニケーション力」は「②ドライブするスキル」の中に構成要素として埋まっています。ドライブが出来なければ、話がうまかろうと聞くのがうまかろうと、コンサルとしては不十分との見解です。
例えば提案プレゼンにおいても、流ちょうに話すことが重要なのではなく、結果として相手を動かすこと、が重要と考えます。
会社によっても人によっても専門領域が異なるため、各項目のレベル感に濃淡はあります。ただこれらの中に全く出来ていない、という領域を持ったままの人がマネージャ以上を担当すると、高い期待値に応えられず本人がつらくなります。かつ、周囲のメンバも適切なマネジメントが行われず、つらい状況になります。
本人の総合スキルレベル = ①×②×③という、各スキルの「掛け算」で決定すると考えています。よって、もしレベルが低い領域があると、全体レベルがガクッと下がるものであり「足し算」ではない見解です。
実際私は不得意領域を抱えたままうっかりマネージャになったため当初非常に苦労しました。。今もまだまだではありますが、周囲の期待に応えられている実感は受ける感謝の量で感じています。
コンサルをある程度経験積んできた人であれば、このざっくり抽象レベルの図でも、心当たる経験が出てくるのではと推測していますが、もし当てはまる経験が少なかったら、例えばどういう場面でどういうことが出来ることなのか、の例があった方がよさそうです。
文字数が多すぎるので次回以降に整理してみようかと思います。
りょりょん
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