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答えあわせの時間

つぶやきの方では既にご報告しましたが、ついに思いを伝えることができました。
ここまで約2年の、超スローペースで推しくんへ、アタックともいえない程度のアタックを続けて参りました。

もう手っ取り早く結果を言いますと、付き合おうというお返事はもらえませんでした。でも暗い感じじゃないので、長めですが、最後まで読んでもらえると嬉しいです。なんと大ボリューム約5000字です!

推しくんとわたしシリーズ
これが一応最終回です。たぶん。同じ職場なのでまたキュンなことがあれば書くかもです。笑

いざ

推しくんは早めに営業に出たのに、帰ってきたのも結構遅くて、大変そう。定時を過ぎても帰ってきてなかったように思う。前に10月は忙しいって言ってたな〜なんて思い出しながら、作業のキリがついて視線をあげると、ようやく帰ってきた推しくんが見えた。

あっ、わたしが好きなワイシャツ着てくれてる!ってことに気がついて、会う前からルンルンした気持ちの夕方。

もう絶対に伝える!と数日前から意気込んで、少しでも勝率を上げたくて、最後のあがきのように、いつもよりしっかりスキンケアしてみたり、いろいろケアアイテムを使ってみたり、大して変わらないけど、なんとなくちょっと自信というか、そういうものが後押ししてくれた気がする。
仕上げに、普段あんまり活躍してないヘアアイロンまで持ち出して毛先だけちょっとカールさせてみたり。笑
絶対気付いてないと思うけど。笑笑

よるごはんは

最近恒例のお店笑
うどんブームは継続中みたい。
ハンバーグと言われるよりありがたい。(何度も書いた気がするけど、もう胃がどんどん衰えてて、食べたいのに食べられない、、)
でも結局かき揚げの頼んじゃって、重た、、となりながら完食。
最近ふたりの間でアツい、某ファンタジー映画の話をいっぱいした。新作じゃないのに、セリフをいっぱい覚えてて、ほんとに好きなんだなあ〜と再確認。
好きなこと喋ってる時の推しくん、いつもの倍くらいテンション高くて、目をキラキラさせてて、かわいい。写真撮ればよかった、、


食べ終わったし、お店出ますか、と駐車場へ。曇り空で、星見えないね〜なんて喋ってたら、
「今日、オリオン座流星群みたいです」
って。曇ってますけど、、笑
でもわたしとしてはこの話題は、渡りに船。
駐車場で言うのなんだかだし、別の場所に移動したいなーって思ってたから。
曇ってるね、移動したら見えるかな?って話になってきたから、
「じゃあどこか別の場所行ってみるー?」
ってかなり自然な感じに言えてラッキー。

移動

明かり少ないとこのが見えるかな、って街灯少なそうな場所にきたつもりだけど、明るい上にそこそこ人もいる。笑
まあいっかーって、おもむろに推しくんがわたしの車に乗ってきた。
あー、近い、かわいい。
もう正直、流星群なんてそっちのけ。
そもそも曇ってるし。ちょっと移動したくらいで見えないことくらいわかってたから茶番。確認はしてないけど、推しくんも多分わかってて言ったと思う。


一週間の終わり。ゆるゆる喋ってたけど、おなかも満たされて、お互い疲れが出てうとうと、うとうとしてた。
そうこうしてるうちに真夜中になって。
推しくん、帰りますねなんて言いながら全然車から出る気配ないし。それをいいことに、わたしも積極的に帰ろうモードを見せずに、手を触ってみたり、髪の毛触ってみたり。


でも流石に本格的に帰ろうとしてるなってタイミングがやってきた。
今日こそは、ぜったいに、言わなくちゃ!
と、意識を持ち始めた途端に心臓もバクバクし始めて。体温上がってるなって自分でも思うほどで。
覚悟をきめきれず、とりあえずこの前の誕生日のときに「おめでとう」って言ってくれてすごく嬉しかったのに、そっけない態度とっちゃったね、ごめんね、って謝るところからはじめてみた。あー、仕事の日でしたもんね全然ですよー、って言ってくれた。


本題

言わなくちゃ、、
「あのさ、今更なこと言っていい?」

って切り出した。
タイミング悪く車が前を横切ろうとしたのでちょっと中断。そう、わたしは間が悪い。

「絶対に、気づいてないわけないと思うけど、ずっと、すきでした。」

あー、言っちゃった。もう終わりだ。転職も視野に入れなくちゃな、、なんて。次の言葉が出てくるまでの間色んなことが頭をよぎる。

推しくんからは、「ありがとうございます」とだけ返事があった。
確信的な言葉を使わなかったわたしが悪いよね。好きだから付き合ってください、まで一回でいいなよって話なんだけど、「すき」のひとことを絞りだすのに勇気を使い果たして、付き合って、は言えなかった。

しばらく推しくんがにこにこしながら、わたしのことを見てきてた。恥ずかしい。もう死にたい。穴があったら入りたい。
この前買ったシロクマのぬいぐるみを盾に、あー、うー、と唸ってた。盾にしてるシロクマの隙間から推しくんが覗き込んでくる、、



「誕生日のお菓子あるんですよ」

ん?わたしの?
え、あ、嬉しい、ありがとう、、と言いながらも、なんでこのタイミングで言うの?と困惑。いやまあさっき誕生日の話ししたのはわたしですけど、、
眠いのとか、緊張とか、色々な気持ちがぐるぐるして、苦しくなりすぎて一回車から降りた。推しくんも隣に駐車してた自分の車に、お菓子を取りに。

あっこれ、わたしがちゃんと言わなきゃこのまま帰るやつだな、とどこか冷静な気持ちになってきた。なにせ気が短い。なんかちょっと腹が立ってたの。笑

「確認だけど、なにか返事くれたりする気、あったりする、、?」

性格悪すぎる言葉が出てきた。
意地悪だ、、

推しくん、多分返事がいるとも思ってない感じだったね。「あ、あ〜〜〜?」って少し間の抜けた音が返ってきて、ああ推しくんらしいやと面白くなってきた。
少し寒かったり、まわりに人もいたしで、「(わたしの車にもう一度)入ってもいいですか?」「どうぞ!」ということになった。

延長戦

もはや戦い。

ちょっとの間沈黙があって、推しくんがぽつぽつ喋り出してくれた。
わたしからの「すき」が嬉しかったこととかわたしのこと、すきだとも言ってくれた。
でも、会社の先輩として、とか人として、とか、まだ回りくどい表現するなあ、って心の中の鬼が暴れ出した。拒否するならはっきり拒否して!
その最中にも相反して、すきって言ってもらえるのは嬉しくてちょっと、ふわふわした気持ちもあった。

でもやっぱり、そういうオブラートに包んだような表現は好きくない。ここまできてしまえば、恥もない。後悔しないようにしっかり話す!と言わんばかりにさっきまでモジモジしてた自分が掻き消えた。

「マイルドに表現してくれたことは理解してるけど、もっとはっきりした言葉が聞きたい、わたしが聞きたいのは、つまり、その、付き合おうとかそういうことなの。
そういう対象じゃない、ってこと、、?」

そこから推しくん、たくさんのこと喋ってくれて、わたしが思ってたより数倍真面目で、真摯な言葉が飛び出してきた。

わたしがすきって言ったことに対して、本当に嘘じゃなくて、嬉しいって、改めて伝えてくれた上で、自分でも面倒なこだわりだと思うんですけど、と続いた。

(推しくん自身が)結婚とか考えてもいい年頃になってきたけど結婚するなら死ぬまで一緒に暮らしたりしていくわけで、今はまだその責任を負う「覚悟」が持てない。
今後誰かと付き合うならその覚悟ができてから、と思ってること。(途中で別れたり、離婚したりはしたくないってことらしい)(そんなの現時点では分からなくない?とは思う。)
あとは、わたしの年齢とかを考えても、ここで軽い気持ちでつかまえて、途中で、やっぱりナシ!とは言いたくないし言えないでしょってこととか。自分でもその覚悟がつかないことに焦りとか不安があって、悩んだりしてることとか。
まるで今までの矛盾の答えあわせをさせてもらえるようで、ダメだけど、救われる思いもあって、腑に落ちた。


高潔だな。
わたしとしては、全然遊びで終わってくれてもいい、それならそれで仕方がないし、それで過ぎた時間のせいで色々な選択肢が減ってしまうかもしれないリスクは承知の上で「すき」を伝えようと決めたから、そこまで考えてくれるんだ、、!となった。

すき、って言ってくれたの嬉しいのに、応えられないのが、くやしいです、って子犬みたいに、うるうるした目でじっと目を見て話してくれて。
もうそれだけでも十分嬉しかった。

その価値観も好き。
話してくれるほど、やっぱりすてきだなって思うことが多くて、もうダメなのに、もっとすきになっちゃった。
ずるいよ。

「困らせてごめん、真剣に話してくれてありがとう」

ぎゅってしてあげたくなって、ぎゅってした。推しくんもぎゅってしてくれた。
もうこの先、これ以上好きで、大切で、大事にしたいって心底思う相手には一生出会えないかもななんてぼんやり思った。

推しくんが、こんなに正直にあんまり言いたくなかったかもしれないことを言語化してくれたのだから、わたしもちゃんと開示しておかなくちゃと、自分の話も少しだけした。

理由はどうあれ、今日、断られるであろうと思っていたこと、子どもを作らない決断をまだできないから婚活するか悩んでること、リミットだと感じてること、それでも言わないまま終わらせるのは勿体無いなって思って、仕事に支障が出るかもしれないけど思いを伝えてみることにしたこと。
しっかり聞いててくれた。

それからも、もう少し喋ってたけど、流石に深夜2時になってしまって、帰ろっかとなり解散。お互い眠くて、事故しないように気をつけようねおやすみ、ばいばい、って。

もうこれで最後だなー、って推しくんのこと眺めてた。しばらくお互いの運転席から手を振り合って。わたしが暖機しててすぐに出発する気もなくてずっと手を振ったりしてたら、さすがに推しくんが先に出発した。


真実はわからないけど

ずっと感じてた矛盾が、すっきりしたから、多分本当に本当のことを喋ってくれたのだと思う。
完全に相手にされてない感じでもないし、むしろ好意を感じさせる様子も見せるのに、かといって「遊び」相手にしようみたいな気配をはないし、理解しがたいなって思ってきたけど、推しくんの誠実さをなめてた。

嘘じゃないとか、今じゃないって言葉はテイのいい断りかもしれないけど、わたしに、もう少し待つだけの覚悟とか勇気があれば、話は違うかもな、って。
「ごめんなさい、そんなつもりじゃなかったです」ってにべもなく断られると思ってたから、逆に希望をもらえたような心持ち。
待たないって決めたけど、でも、まだ全然すきで、本当にこれで終わりってしていいのかなって気持ちもまだある。


でも、一旦はばいばい。
推しくん、すてきな時間をありがとう。

悲しくたって、つらくたって、
おなかはへるタイプ。
おいしかった。好きな味。


またがんばろう

翌日は気持ちの整理がつき切らなくて、時々泣いてしまいそうだったから、家族に干渉されたくなくって、遠くまで2本映画を見にでかけた。
ちょっと気持ちも落ち着いてきたかな。

婚活、するか、、
どこがいいんだろ。それから調べようか。
あとは自分の譲れないポイントの洗い出しとかかなあ。
有識者のみなさま、おススメとかあればご教授ください。ちなみに超人見知りな上にお酒はほんの少しか飲めないので、街コンとかは向いてません。あとこれは数回実用してみて感じたことなのですが、わたしはアプリとかで出会った相手のことを永遠に信用できる気がしないので向いてない、です。たぶん。
相手に寄るのかもですけど、、

しばらく気持ちの整理をしていきたいので、新年くらいから頑張ってみようかなというスケジュール感です。



それまでの間は趣味の話とか、仕事のこととか書いていこうかなって思ってます。
そしてずーっと、身バレ防止のため標準語を心がけてきましたが、今後は方言使ってみようかな。これまで精一杯の標準語を使ってみてましたが、どの辺りの出身かお気づきですか?笑


さいごに

最後になりましたが、今まで、推しくんとわたしの動向をあたたかく見守ってくださったみなさま、ありがとうございました!
いいねや、コメント、すごく励みになっていました。しばらくはキュンも萌えもない、記事が多いかと思いますが、ゆるゆるお付き合いいただけますと幸いです。

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