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KOUMI100事前情報/白くま的救護目線

この記事は投げ銭システムにて公開します。
おお。そうかー勉強なった!という方はスキ!というチェック&購入手続き歓迎です。お知り合いにも共有頂ければ嬉しいです。

目次
①32kmを5周するということ
②ハイペースに惑わされない
③暑ければ熱中症 夜になれば低体温症
④焚火の暖かさは悪魔の誘い
⑤安全にリタイア出来るポイントは?
⑥熊いるの?昨年は蜂に刺されたってホント?

①32km5周回するということ

コースが昨年同様であれば以下のMAPになります。
舗装路 林道 登山道でエイドは2箇所 往路復路通るので4箇所でフィニッシュ地点にもエイドあり。
各エイド提供品
・ジュースやコーラ 時間帯による
・ボランティアスタッフお手製 暖かい食べ物!
・パワーバー
昨年実績ですのでなかったらすいません!

本部エイドでは小海町提供暖かい蕎麦が一晩中食べられます。
いつも本部スタッフを担当する私も何杯も食べさせて頂きました。

同じコースをグルグルするって飽きないのかと思いますが、時間によって山の景色も変わる楽しみもあります。エイドスタッフも行き帰りに会うので5周すると10回会います。お互い休みなく頑張っている仲間という気分になるようです。

2017年コースマップ貼っておきます。多分変更なしではないかと。
※何も確認はしてませんので情報漏洩でも何でもないです。

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②毎年のことながらハイペースでレースはスタートします

一周しかしないのかな?と聞きたくなるぐらいのペースです。あくまでも100マイルレースということをお忘れなく。前半の林道・舗装路は確かに走れるコースではありますがそこは抑えて入りましょう。夜中になるとペースは自然と落ちるので走れる昼間に頑張る作戦もあるとは思いますが。

③体調不良の影響は天気次第

そこまで暑くなる季節ではないのですが、軽度の熱中症により筋痙攣を起こす選手はいます。足がつってしまい走るペースが落ちて、夜中歩くしかなくなり体温低下による低体温にてリタイアという選手が多くいます。これは走りこんで体力云々で解決する問題ではありません。暑くなくてもナトリウムは必ず摂取すること。寒くなる時間帯には防寒具を着ること。天候に対する対応を準備して当日を迎えて下さい。

④焚火の暖かさは悪魔の誘い

深夜になるとエイドではライトと共に焚火があります。ついつい明かりに集まるヤンキーのように火の周りに座りたくなるものです。しかしそれは悪魔の誘い座って温まっているつもりでも深部体温はどんどん下がっていきます。焚火で体温上がっていたら焼肉してるようなもんですよね。温かく眠くなり動きたくなくなり、重い腰を上げた時には走れなくなっています


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★低体温症予防のために★
常にスタッフには『焚火はスタッフの慰安用です』『観賞用焚火なので体温は下がります』と伝えるように指示はしています。動かないで座っているだけでは体温は下がる一方と理解しましょう。リタイアするつもりでも焚火の前は危ないので注意が必要です。夜中に焚火の前に長居するな!というのも安全管理上必要なのです。

寒い時は何より固形物を食べましょう!消化吸収するにも熱が発生します。夜の時間帯はペース落ちる分食べながら早歩きがおススメです。

⑤安全にリタイア出来るポイントは? 稲子湯エイドか本部が理想

もちろん原則はスタート・フィニッシュのスケートセンターに自力で戻って欲しいです。リタイアしやすいのは車でアクセス出来る2箇所のエイドになります。
どちらがより車でアクセスしやすかと言うと稲子湯エイド(13/28km地点)です。本沢温泉駐車場エイド(8/28km地点)は稲子湯からコース上舗装路を車で下りてこないとアクセス出来ないので、リタイア搬送にも時間が掛かります。

リタイア申告してからも待機して頂く間にも寒いのでレスキューシートや防寒具で保温して待機して下さい。疲労して判断出来ないと車の中でガタガタ震えだす(低体温症の症状シバリング)ことになります。

登山道に入ってしまうとスタッフは誘導でいますが車での搬送が出来るポイントは全くありません。体調・体力などコンディションから冷静な判断を!!行けるとこまで行ってみるはNGです。

⑥熊いるの?蜂もいるの?鹿もいますよー

毎年のように熊の目撃情報は出ています。熊がいるところにお邪魔しているわけですから熊鈴は常に鳴る状態で走りましょう。周回コースとは言え一人旅になる時間も長いです。熊とばったり遭遇することがありませんように。夜行性の鹿がぴょんぴょん通過していく舗装路もありましたので激突注意です。


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昨年は頂上から先の下りシングルトラックにて蜂刺され被害がありました。地面に巣をつくる地蜂だろうと地元の方は言ってました。20名程度刺されていましたので現地手前にいる選手には一時ストップという対応となりました。現地にスタッフ行きましたが蜂の姿や巣は確認出来ませんでしたので続行となりました。

蜂の種類によってはアレルギー反応(アナフィラキシーショック)を起こす場合もあります。命に関わる可能性もありますので要注意です。黒など色が濃いものは身に付けない、トレイルを踏み外すとそこには巣があるかもしれない、蜂がいても刺激しない。地蜂の場合は何とも避けようがないですが出来る注意はしていきましょう。
もし蜂に刺された時はエイドにてスタッフにお知らせ下さい。ポイズンリムーバーで吸引&アレルギー反応が出てないか体調確認致します。


★おまけ 応援サポートの方へ★
■稲子湯エイドには車でアクセス可能です。
日帰り入浴も可能らしいので選手が山に入るのを見送って入浴がいいですね。リンク貼っておきます。稲子湯旅館
※夜中旅館の近くでは応援しないようにしましょう。一般宿泊客もおりますのでご配慮下さい。

■おススメお風呂は八峰の湯(ヤッホーの湯)
本部から車で数分 10:00~21:00営業です。
露天風呂からドカーンと八ヶ岳も見れます。食事も仮眠も可能です。
同じ駐車場には小海町高原美術館(安藤忠雄建築です)
小さな美術館ですが建築見るだけでも美しいです!
この時期はプルーンの時期です。地元の名物も楽しみながらサポートしましょう。




以上 毎年のこととして起きていることを書き出してみました。
救護担当という運営目線(白くま目線)から見えるKOUMI100
今年も素晴らしい皆さんの頑張りを応援させて頂きます!!

この記事は投げ銭スタイルです。なるほどなるほどと思った方は購入手続きお願いします。白くま隊の活動資金にさせて頂きます。シェアだけでも励みになります!!

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