カナダで学んだ「流れるように働く」ということ

「働く」って、自分の24時間をどう使うか?という話なんだから、もっと流れるようでいいんじゃないかな??

私がトロントで半年間ワーホリをするなかで強く心に残ったことです。

向こうで強く感じたのは、履歴書や肩書きのために働いている人なんていないなあということでした。

私はちょうど日本で就職先が決まって、働き始める前にカナダを訪れたのですが、トロントで出会った人たちのキャリア観が印象に残っています。

***

日本では大学3年生になるとみんな黒いスーツを来て、同じ髪型で企業説明会に繰り出す。だけどそれは韓国と日本くらいの話だそうで、カナダでは大学を卒業しても、1年くらいぼーっと過ごす人もいれば、卒業に何年も時間をかける人もいるそう。

シェアハウスをしていたカナディアンのファミリーは、お母さんはアクセサリーを売る仕事をしていて、いつも真っ赤な口紅をつけて朝早くからお店やショーの準備に出かけていた。
3兄弟の長男も、指輪を作って売る仕事をしていて、お金がなくなってきたとなると数時間だけ大工さん仕事に繰り出して生活していた。次男もゲームクリエイターで会社に属してはいなかったし、働き方も大分フレキシブルだった。三男は高校生だったけれど、コックさんでもやろうかなぁといいながら焦ってはいなかった。

聞いたら、カナダでは高校生のアルバイトだって立派な「キャリア」であって、レジュメに書ける経歴になるそう。(日本では新卒からが職歴のスタート!というイメージだった)

そんなファミリーを見ていて教えてもらったのは、「働くこと」ってお金を稼ぐ手段であって、もっと自分の暮らしに合う仕事/バランスをつまみ食いして選べるべきじゃないかな??ということ。

本来なら「じぶんの24時間をどう過ごしたいか?」という問いのなかに、生活するにはお金稼がなきゃ!!→→じゃあ自分が好きな〇〇を仕事にしよう、とかそういう発想が生まれればいいのに、
日本にいるときに私は、誰に頼まれるでもなくて世間の見え方・会社の名前・肩書にがんじがらめになって、『就活』という二文字に人生の選択を歪められてしまった気がする。(高校生の『進路』にも同じことが言えるんじゃないかな…)

***

「時間の使い方」という点でも、日本にいるときはスケジュール帳が埋まっていることが安心するような風潮があったけれど、
ファミリーに出会って、流れるような時間の使い方を学んだ

ファミリーに「今日何するの?」と聞くと、
「とくに何もしないよ~」と答えがかえってきて、ええ?そんなことあるのかな?と思って見ていると、

朝おきて朝ごはんたべる→家族でしゃべりながらゲームする→お昼になって、ゆっくり買い出し&昼食→また家族での時間を過ごして、夜ご飯の準備…

という、本当に穏やかな一日だったりした笑。

でも、「暮らす」って、ほんとはこれで十分なんだよなあ。ってすごく当たり前だけど気づけて、その時の私には人間らしさを取り戻してもらう有意義な時間になった。

大切な家族がいて、おいしいご飯をたべて、太陽を浴びてねむる。
それで必要ならお金をかせぐために、働く。
その「自分の時間」を、自分はどう使いたいか。

***

少し時間があるので、トロントのワーホリ体験を数日に分けて備忘録してるところです。今回はメモっぽいですが、長めの編も書いたのでお役にたてば幸いです!↓




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?