見出し画像

「違いがわかる男」になりたい…Vol.1 Ai Nikkor 50mm F1.4 絞りによる写真の変化

こんにちは、ポラックです。

写真を撮っていると、写真の撮り方・カメラやレンズのことをネットなどで調べることがあると思います。

写真を始めて半年ほどの私も、写真の技術的なことや「このレンズはどんなレンズだろう?」と調べたりします。

そんな時に思うのは、「1枚の写真を見てもよくわからない」ということです。

F値がいくつとか、レンズの解像度がどうとか、収差がどう、逆光性能がどうとか。

なんとなくそうなんだろう…という感じです。

たくさんの写真を撮ったり見てきたプロの方や写真歴うん十年という方は、経験知識と合わせて感覚的にわかるのかも知れません。

私も「違いがわかる男」になりたい!

その為にはもちろん経験が必要なのでしょう。
そこで今回は、敢えて焦点を絞って実験してみることにしました。

「違いがわかる男」になる為に

今回はNikonのAi NIKKOR 50mm F1.4というレンズで実験します。

このレンズの絞り値を変えることで、写真がどの様に変化するのか。

焦点距離50mm 開放F値1.4のレンズでの、絞りとシャッタースピード、被写界深度、周辺減光、解像度の関係性の話しです。


先ずは結果から

画像1

こんな感じになりました。
 最初にどうやって確認するのがわかり易いかなと考えました。

1枚ずつを並べて比べてみようかとも思いましたが、連続的に変化する様子で見たら分かり易いかなと思い、上のGIFを作ってみました。


絞りと被写界深度の関係

ISOを固定して、絞り優先モードで撮影しました。
絞りを閉じていくと、同時に被写界深度が深くなっていく様子がわかります。
被写界深度が深くなるというのは、ピントの合う距離の範囲が被写体の手前と奥に向かって広くなるということですかね。

GIFで連続的に見るとかなり分かり易いかなと思います。
たまに見かける表現で、絞り開放付近の柔らかい描写という表現を見かけますが、被写界深度が浅いとフワッと柔らかい感じです。
被写界深度が深くなるにつれて段々とピントの合う範囲が広くなり、硬い描写に変化しているのが分かります。


絞りと周辺減光の関係

画像1

被写界深度が浅いことで、フワッとした柔らかい描写に見えることにはもう一つ関係があるのかなと思います。

それが「周辺減光」です。

絞り値が開放F1.4の時、写真の中心から円を描いて外に向かって暗くなっているのがわかります。

これを周辺減光といいます。

一般的には周辺減光のないレンズが高性能のレンズと言われているようですが、今は写真アプリで敢えて周辺減光を作り出したりとかしますので、高性能のレンズが必ずしも自分の撮りたい写真と合っていない場合もあるかも知れませんね。


絞りと解像度の関係

解像度とは、「画質の良さ」「シャープさ」「精細さ」なんてことがググったら出てきました。

一般的にはF8とかF11くらいが1番解像度が高いなんて記事を見かけましたが、理論上は絞り開放が1番解像度が高いそうです。

F8付近が1番解像度が高いと言われる理由は、レンズは中心部が1番性能が良くて絞り込んで中心付近だけを使う方が解像するから。

逆に絞り過ぎると回折現象が起こって解像度が落ちるそうです。

画像1

もう一度GIF画像を見てみます。
この写真全体を見ると、F16が全体的にピントが合い始めて1番解像してるように一瞬見えます。

しかしそういうことではなく、ピントが合っている部分の解像度のことみたいですね。

それで見るとF2.8くらいから解像度が良くなって、ピークはF5.6かF8くらいかなと思います。(スマホでしたら拡大して見れると思います。)

確かに開放付近はモヤっとしていて、段々シャープになっていき、また少しずつモヤっとしていきます。

ただこれは、単に開放F値の時はピントの合う範囲が狭いからそうなるのかなとも思いました。

今度風景などで全体にピントを合わせて確認してみたいと思います。

一応それぞれの写真も並べてみました。

画像2
画像3

まとめ

今回は今までも写真を撮りながらなんとなく感じていたことや、ネットの記事などで読んで知っていただけのことを意識して実際に確認してみました。

実際に自分で比べながら確認してみることで、違いを知ることができたと思います。

少しは「違いがわかる男」になれたかな〜と思います。

撮りたい写真が女性のポートレートであれば絞り開放でフワッとした雰囲気を出すだとか、
建物や金属など堅そうなものの質感を出すのならば絞りを絞るというのはこういうことだったんですね。

思えば今までは撮りたい写真に対して意識して絞り値を選択するという事ができていなかったな…

次はその事を意識して写真を撮ってみたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?