「Nikon F2 DW-1」 ウェストレベルファインダーで西荻スナップ撮影
こんにちは、ポラックです。
先日の記事で中央線沿線スナップ「西荻窪編」を書いたけど、実はあの日カメラをもう一台持っていっていた。
「DW-1 ウェストレベルファインダー」を装着した「Nikon F2」。
普段は「DP-1 フォトミックファインダー」という露出計を搭載したF2で写真を撮っている。
以前から「中盤カメラなどの上からファインダーを見下ろすウェストレベルのファインダー」に興味があり。
Nikon F2でもDW-1を使えば似たようなことができると知って前々から欲しかった。
そして先日遂に、程度も良くて値段もそこそこのDW-1を手に入れることができた。
アイレベルファインダーやフォトミックファインダーもカッコいいけどウェストレベルファインダーもなかなか。
こんな感じでパカッと開く。
するとこんな風に見える。
(左右逆に見える。)
ペンタプリズムはなくフォーカシングスクリーンを直接見て撮影する。
実戦投入
DW-1の記念すべきファーストショット。
撮り終わるまで逃げずに待っててくれました。
両脇の手すりが玉ボケ状に連なり綺麗。
今回のレンズは
「3代目 NIKKOR-S Auto 50mm F1.4 NKJ 」
フィルムは
「Kodak ColorPlus 200」
この写真はあえて開放で。
もっと明るく撮ってもよかった。
このDW-1には露出計がない。
ではどう撮っているかというと。
このアプリを使って撮りました。
気になる被写体を見つけたらファインダーを覗く。
良いと思ったらスマホを出してこのアプリで「撮りたい絵の露出」を測る。
感度は固定できるからあとは絞り値とシャッタースピードをこの時点で決める。
このアプリの良いところはこのあと。
その時決めた設定をスマホの写真で記録できる
これができるのめちゃくちゃ良い。
私は撮った写真の設定を思い出したいので以前はiPhoneにメモしてました。
デジタルなら当然の機能だけどフィルムカメラでこれができる機種は少ない。
この後撮る写真の露出を決めて記録したらカメラを実際にその設定にする。
そしてもう一度ファインダーを覗き、構図を確認してピントを合わせたらシャッターを切る。
はい、ようやく1枚の写真が撮れました!
え?
めんどくさい?
いやいや、これが良いんじゃないですか。
不慣れなせいもあるけどこの方法だと1枚の写真を撮るのにかなり時間がかかる。
それが良いんです。
実際に写真を撮るまでに何度か考える。
そのことが必然的に1枚1枚の写真を丁寧に撮ることに繋がる。
もはや儀式。
そしてこのように撮った写真を振り返る。
私には写真の師匠や先生はいない。
だれかが評価してくれるわけでもない。
なので初心者なりに自分で考えて撮って自分で評価するしかない。
「この写真のイメージは光の当たる部分がもっと暗い方が良かったとか、シャッタースピードももっと早い方が良かったな」とか。
今回の写真にもそれぞれの写真に反省点がある。
「自分はなぜこの時この設定で撮ったんだ?」
と思うこともしばしば。
この繰り返しで少しは自分の写真が成長するのではないかと思う。
おまけにウェストレベルファインダーだと「左右が逆」になる。
水平をとるのも難しい。
ピントもルーペを出さないと合わせづらい。
(ルーペを出すことができる。)
そんな風に一枚一枚をじっくり撮っていくのも楽しいもんです。
もちろん即座にシャッターを切らなければいけない写真には向かない。
それは他のカメラでやれば良い。
写真とのこういう向き合いかたも良い。
気をつけなければいけないのは独り言をぶつぶつ言ってしまうので変な人だと思われがち。
歩く人もSS1/125だとブレるんですね。
今回は初めてウェストレベルファインダーを使ってみて別の写真の楽しみ方を知った。
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